α700
 私が初めて買ったデジタル一眼レフは「コニカミノルタα-7 DIGITAL」だった。後継機種とも言える「ソニーα700」が発売されて中古相場が安くなったのが買った理由だったけれど、元々とても欲しいカメラだったので、たとえ中古と言えども凄く嬉しかったのを憶えている。フィルム時代に一番使っていた一眼レフはミノルタだったので、デジタルでも自然とαを買う流れになった。

 α700が出て半年ほど経った頃だっただろうか、横浜にある某大型量販店に出向き、ソニーが新しく発売したストロボをいじっていたら、女性販売員の方が声を掛けてきた。、他の売場ならともかく、一眼レフ売場で女性販売員の方に声を掛けられるのは珍しいので少し驚いたけれど、その方はストロボの説明、特に回転して縦横自在な所を楽しそうにアピールして教えてくれた。
 私がαユーザーであるとわかると、女性販売員さんは嬉しそうにαの魅力、写りの魅力を色々と語り始めた。お互い写りについての意見が一致していたので話が盛り上がってしまい、気づけば30分くらい話し込んでいた。その日は平日だったからこその立ち話だったけれど、αについて熱く語る女性販売員さんの存在が嬉しく思えた。

 その方がα700の良さを熱心に語っていた事を今でも思い出す。そのα700のAFユニットを積んだα200は実はとてもお買い得なエントリーモデルだとも言っていた。
 その方が今でもαを使っているのかはわからないけれど、きっと今頃どこかで、「紅葉を撮るなら赤が自然に描写されるαだよなあ」なんて言いながら写真趣味を楽しんでいると思いたい。

 年月は巡り、ようやく私の手元にα700がやってきた。しばらくの間、欲しいカメラリストから外れていたけれど、最近なんだかとても欲しくなり、ついに買ったのであった。
 久しぶりに手にしてファインダーを覗くと、そのピントの合わせやすいファインダーに懐かしさを感じ、音にこだわって開発されたというシャッター音に撮影欲を刺激されたりしている。

 今となっては高感度性能の弱さは旧世代デジタルそのものなカメラであるけど、それ以外の部分は特に今でも物足りなさはない。何より、使っていて楽しく、自分好みな写真が撮れるという事は、愛用していく上でとても大切な事だと思う。
 あの日、「α700の、派手さはないが自然な描写は素晴らしい」と語っていた女性販売員さんの言葉を思い出しながら、私はようやく手に入れた「遅れてやってきた愛機」の使い勝手にワクワクしている。
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2014.11.23 Sun l カメラエッセイ l コメント (0) トラックバック (0) l top

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