横須賀
 浦賀駅に戻り、ここから久里浜駅行きのバスに乗る。小さな山を越えると久里浜で、その距離はそれほどでもないのだけれど、途中のバス停から続々と人が乗ってくるのでいつもよりも時間がかかっている。見ていると浴衣を着た人が多いので、久里浜で祭りがあるのかもしれない。そして、その予感は的中した。海岸で花火大会の日だったのだ。
 30分以上かかってJRの久里浜駅に着いた。いつもなら京急久里浜駅に比べ静かなこの駅。今日は賑わっている。ここからお隣の衣笠駅まではフリーきっぷを使えないが、バスの本数が少ないエリアなのでJRで移動する。
 衣笠も花火に向かう人達で賑わっていた。18時を回り、空は暗くなり始めている。急いでバス乗り場に向かう。横須賀中央方面行きのバスに乗り、不入斗(いりやまず)橋で降りる。今回のメインテーマは赤線跡紀行だけれど、本日最後の遊郭のあった町柏木田に向かう。
 6月の訪問の時にこのブログに書いたように、柏木田はもう遊郭があった事を偲ばせるものはほとんどない。それだけに、ガイド役の私が町の成り立ちなどを説明してイマジネーションを掻き立ててもらうしかない。山口瞳さんの私小説「血族」の事を説明しながら、道幅の広い道を歩く。何故道幅が広いのかを説明しているうちに、同行者二人もだんだんイメージが湧いて生きたようだ。
 日が暮れていく柏木田の道で、三人とも神妙な顔つきで、不思議な立ち去り難さを感じながら振り返っていた。
(RICOH Caplio GX100)
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2014.08.06 Wed l 横須賀(横須賀中央田浦周辺) l コメント (0) トラックバック (0) l top

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