吉井
 安房口神社を参拝したあと、バスの走る道路を久里浜方面に向かって下りていく。丘から下ると大きなマンションが何棟か建っていて、そのまわりには大型スーパーまであった。それだけ湘南山手に多くの人が住んでいるという事だろう。
 十年前とのあまりの風景の違いに驚きながら、山というものをここまで切り開けるのがニュータウン開発というものなのかと、記憶を辿りながら過去と現在の風景を並べて思い浮かべた。
 坂道が終わったあたりは昔ながらの一戸建てが点在する風景になった。もうこのあたりは湘南山手ではなく吉井なのだろう。民家の塀のところに市が建てた吉井の町の歴史と由来が書かれた観光案内版があった。三浦半島で良い井戸のあった所には地名に「井」が付いていて、吉井もそういう所だったそうだ。しかし、この案内板を目にする機会があるのはここに住む昔からの住民と、私のような散策にやってきた人物であって、湘南山手の住民がこの案内板を見る機会はおそらくないだろう。そんな風に思えるほど、案内板は道の途中にひっそりと建っていた。
 案内板の近くに吉井バス停があった。十年前はバスが走っていなかったので、記憶の中の風景にはない光景だけれど、このバス停から見る風景は、かつての里山な吉井の名残りが残っているような気がして、ここのバス停の名前を吉井にした事はささやかな歴史の継承に思えた。
(SONY NEX-6 LENS:SONY E PZ16-50mm F3.5-5.6 OSS)
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2014.06.25 Wed l 横須賀東部(浦賀久里浜方面) l コメント (0) トラックバック (0) l top

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