初声
 右にはススキの生い茂る広大な空き地。左には崖の下の住宅群。そんな細い道は海に向かって伸びている。ここを歩くのは初めてなので、かつてのこの場所の風景は知らない。往時を偲ばせるものもない。
 空き地は立入禁止なので柵がしてあるが、そこにある管理会社名は有名会社の系列。ここには、かつてヨットハーバーがあったのだ。その名も「初声マリーナ」という。初声は「はっせ」と読む。このあたりを指す地名だ。
 10分以上歩いただろうか、左に並んでいた住宅群も切れた頃、道は海の手前で行き止まりになった。仕方なくマリーナの跡を思わせる入江に向かってシャッターを切る。その向こうには先ほど歩いてきた和田長浜海岸が見える。今は無人の入江に、かつてはヨットが並んでいたのだろう。今はそんなバブリーな雰囲気など微塵もなく、コンクリートの入江が波を受け、その奥には広大なススキの原っぱ。寂しい風景に日は沈み、時計は17時を回った。この風景に新たな色が加わるのはいつの事だろうか。
(SIGMA DP2)

※初声マリーナについてのブログ記事
http://plaza.rakuten.co.jp/kgsroom/diary/201201190000/
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2014.02.15 Sat l 三浦 l コメント (0) トラックバック (0) l top

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