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稲梓
 下田城から駅に帰り、次の目的地に向かうことにした。次の上り列車は特急と各駅停車が連続していた。私が購入した「伊豆満喫きっぷ」は特急踊り子号の自由席に乗れるので、まずは特急で河津に出てみることにする。
 河津駅は伊豆急下田駅から特急だと一駅めだ。春になると河津桜が咲き誇る町である。
 次の目的地は稲梓(いなずさ)という駅だが、駅の周りにはわずかな家があるだけのような場所らしいので、まずは河津の駅前を歩いて時間を費やすことにしたわけだ。
 駅から歩いて数分で海岸に出た。南北を短い岬に挟まれた浜だ。伊豆急の車内からも見えたが、伊豆七島が見える。大島だろうか。
 河津駅に戻って下り列車で一駅。稲梓にやってきた。ここは伊豆急屈指のローカル駅だ。私のほかには、里帰り風な家族が降りた。駅舎を抜けると里に通じる細い坂が左に延び、そこに「おかえりなさい」と書かれた板が立っている。のどかな風景だ。
 駅は無人駅であるようだが、委託管理者がいて掃除を行なっていた。駅に佇み写真を撮っている鉄道ファンが二名。
 小ぶりな駅舎を眺め、構内踏切を渡りホームに出て次の上り列車を待つ。やってきた列車はリゾート21の黒船カラーだった。
 リゾート21は山側はクロスシート、海側が海に向かって窓向きに座席をセットしてあるロングシートとなっている。海側に空いている席を見つけ座る。今通ってきたばかりの河津までの区間を通り、列車は海岸沿いに出た。次に向かうのは温泉である。露天風呂に入るつもりなので、天気と相談しながら降りる駅を考える。候補はふたつあった。
 ひとつは海に面した旅館。もうひとつは海岸の共同浴場。空は熱川と下田の間は曇りだ。伊東や伊豆高原のあたりは晴れだったが、伊豆は広いのである。曇りがちで寒そうなら前者にしようと思いながら、私は海岸を窓越しに眺めた。
(FUJIFILM X100)
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2020.01.18 Sat l 神奈川県以外 l コメント (0) トラックバック (0) l top

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