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肥薩おれんじ鉄道
 太陽が昇りきっていない時刻、六時半。私は宿を出た。鍵は部屋に置いて出ればよいとフロントで言われていたので、その通りにした。
 宿の前は運河だ。夜は静寂な景色にさえ見えたが、朝も同じような印象である。バス停には続々と人が増えてきた。
 予定より早く宿を出たのは何もない宿だからではなく、道路の通勤渋滞を避けたためであった。糸満から那覇への道はスムーズに流れ、ほぼ定刻にバスは赤嶺駅に着いた。
 日本最南端の駅に朝日が射す。もっと沖縄に居たい気持ちだが、08:55の飛行機に乗らなくてはならない。一駅隣の那覇空港駅に向かった 。
 OKICAの残高を自販機で確認する。380円あった。予定より少し余った。次回の沖縄訪問で使おう。昨夜、糸満西崎の宿近くのファミマで買ったパンを那覇空港のベンチで食べてから、お土産ゾーンで買い物。那覇空港の売店空間はとても広い。40分ほど品物を物色する。
 ソラシドエアの鹿児島行きで那覇を出発した。空は今日も快晴だ。今回の旅は毎日好天続きで有り難かった。
 飛行機はあっけないほど早く沖縄諸島を離れ、あっという間に鹿児島空港に着く。山の空港だ。高速バス乗り場に行き、切符を買って乗り込んだ。35分も経った頃、景色が街に変わり駅前に着いた。
 鹿児島中央駅でゆっくりしている時間はなく、すぐに切符を買い、JR鹿児島本線の普通列車川内(せんだい)行きに乗る。二両編成だ。列車は鹿児島の街並みを抜けると、すぐに山間に入っていく。伊集院、松元、小規模な町を過ぎ、一時間もかからずに川内駅に着いた。ここで昼食をしようと決めた。
 川内(せんだい)駅前は店が少なく、散策を少しして諦め顔で駅前に戻る。だが、駅前によさげな食堂があり、そこに入る事にした。
 生簀のある食堂だ。日替わり定食990円。紅鮭にハマグリの味噌汁が美味しい。デザートのミカンも甘い。いい店だった。
 川内からはJRではなく肥薩おれんじ鉄道になる。ホームに向かうと停まっていたのは「くまモン列車」だ。ラッピングだけでなく車内も演出してある。かわいい。気分が盛り上がる。
 だが、午後の昼下がりのローカル列車は気の毒なほど空いていた。空いているのは楽だが、気分は悲しい。
 線路と並行する海はひたすら青く、それを包む空も眩しいくらい青かった。そんな景色の中を列車は一両で走る。乗る人も降りる人も少ない。だが、風景はどこまでも明るい。突き抜けるような明るい鉄路、九州のローカル線だなと思った。
(SONY NEX-6 LENS:SONY E 16-50mm F3.5-5.6 PZ)
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2019.12.29 Sun l 神奈川県以外 l コメント (0) トラックバック (0) l top

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