FC2ブログ
島原
 二日目の朝は昨夜の延長で雨だった。駅まで傘を差して歩き、島原鉄道のホームに向かう。切符は昨夜コンビニに向かう際にJRのみどりの窓口で購入してある。「旅名人の九州満喫きっぷ」という切符だ。JRだけでなく私鉄も地下鉄も市電も第三セクターも、九州の鉄道全線が三日分乗れる切符で、お値段10800円。特急に乗る時は別途特急券を購入する仕組み。
 諫早を出る下り列車は空いていた。日曜の七時頃に走る列車なのだから仕方がない。私の近くには女性が一人座っている。手荷物は小さく、地元の人だろう。私は海が見える左側の関に座った。もちろんクロスシートである。
 女性は愛野という綺麗な駅名の駅で降りていった。農村といった風情だ。この辺りから海岸に沿って走り始める。線路が海岸すれすれの区間もあり、眺めは良い。曇った雨空の海の長めも味があるものだ。
 島原に着いた。相変わらず雨だ。諫早よりも強い振り方をしている。コインロッカーに荷物をしまい、折り畳み傘を手に思案する。
 当初の予定ではバスで南に向かい、原城跡に向かうつもりだった。島原の乱の舞台となった城だ。天草四郎の名はこの乱と共によく知られるところだろう。しかし、雨が強いので断念することにした。原城は土の城だ。雨の日に訪れるよりも、天気のいい日に訪れたい。
 こうして、当初は昼食の合間にでも見ようと考えていた島原城に行くことにした。駅から城は見える。雨でも行くことに無理がない場所だ。
 島原城は町中に築かれた城だが、城のある辺りは少し高い場所にある。そして、水堀が大きく、その先にそびえる石垣も立派だ。想像していたよりもずっと大きい城だった。昼食の合間に歩く規模ではない。
 堀に沿って半周して、島原商業高校の先で住宅地に入る。その先で左折すると、やがて武家屋敷跡だ。
 武家屋敷は用水路を挟んだ小路に設けられており、一部が現存して見学可能になっている。見学できる屋敷を一軒ずつ見ていく。説明版によると、各武士に与えられた屋敷の広さは統一されていたようだ。今でも建っている家の規模が同じくらいである。ただ、残っている家の多くは改築しており、今風の家の姿と化している所も少なくない。
 それでも、武家屋敷の通りは静かで雰囲気のある道だった。雨もいつしか止んでおり、島原散歩は楽しく進行している。再び城の前に戻り、堀に沿って歩いて駅へ帰った。
 二時間ほどの散歩だったが、充分楽しかった。原城跡に行かなかったことで予定よりも三時間ほど早い時間に島原を出発となったが、その分はどこかで寄り道しようと思う。
(FUJIFILM X100)
スポンサーサイト



2019.07.15 Mon l 神奈川県以外 l コメント (0) トラックバック (0) l top

コメント

コメントの投稿












トラックバック

トラックバック URL
http://seasonz.blog18.fc2.com/tb.php/1966-30d0c026
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)