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余市
 四日目の朝、今回の旅で最終日となるこの日の天気は良好だった。気温も十度を超えるようだ。過ごしやすい日になりそう。
 小樽からは気動車区間となり本数も少なくなる。余市方面の列車は席が埋まるほど乗っていた。半数ほどの人が余市で下車。駅舎は真新しいものとなっていて、以前訪問した時とは違う駅舎になっていた。建物は大きくないが、観光案内所も併設されているようだ。
 訪問の目的であるニッカウヰスキー余市蒸留所は駅前の道をまっすぐに数分の位置にある。駅前広場から、その重厚な構えが望める。
 工場見学の開始は九時からだが、受付は始まっていた。今は八時半を少し過ぎたところである。簡単な手続きを済ませ、玄関入ってすぐの所にある待合室で九時を待つ。室内にはこの工場についての簡単な説明が掲示されていた。
 順路に従い、見学を開始する。樽の生成にも職人が精魂込めて取り組んでいること。麦を使って蒸留させてウイスキーを作っていく過程で丹念な手間がかかっていること。ひとつのウイスキーを作るまでに多くの人の手が入っていることを、わかりやすく丁寧に解説している展示だ。
 一通りの製造過程の説明を過ぎると、創業者であり、テレビのドラマにもなった、竹鶴政孝さんと妻のリタさんに関する展示コーナー、居館跡などがあった。二人の人生の一端を知ることが出来、不思議と胸が熱くなってきた。
 展示を一通り見終わった私達は、有料試飲コーナーに向かった。スタンドバーのような造りで、そこにソムリエが居る。説明を聞いてから、一杯千円の限定品を飲み、その香りと味の広がりを満喫して、更に一杯五百円のブランドものの美味しさを楽しんだ。
 更に奥には無料試飲コーナーの建物がある。以前来た時よりも建物が大きく感じられたのは、訪問者の数が多いからだろうか。館内は主に外国人観光客で大賑わいであった。
 無料試飲できるお酒は、「余市シングルモルト」と「スーパーニッカ」と「アップルワイン」である。窓際の席に座り、窓外に広がる山々と、それを包む青空を見ながら飲んだ。ふと、椅子に掛けていた私のマフラーが床に落ちたらしく、帰りがけの中国人観光客の方が声を掛けて教えてくださった。優しい笑顔だった。美味しいウイスキーは人を優しくするのかもしれない。
 一階には売店があった。ここも大盛況だ。日曜日とはいえ、朝からこれだけの人が訪問しているのかと、正直驚く。私は余市シングルモルトの限定品と濃厚なトマトジュースを買い、Tさんは余市シングルモルトの限定品を複数本買って、見学は終了した。
 スコットランドに近い環境であると政孝氏が見込んだ町余市。透き通るような空の色と、澄み渡る空気が、私達を包み込みながら、「また来なさい」と言っているように思え、駅までの短い道をじっくりと踏み締めた。
(SONY α55 LENS:SONY DT 18-55mm F3.5-5.6 SAM)
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2018.12.19 Wed l 神奈川県以外 l コメント (0) トラックバック (0) l top

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