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鹿ノ谷
 追分から乗った夕張行き列車は、新夕張から夕張支線へ入った。来年三月に廃止となる区間である。
 かつて石炭で隆盛を誇った夕張は、全盛期の人口の約十分の一となった現在、各地に産業遺構や廃墟住宅などが点在している。鉄道もその過去帳にもうすぐ加わるのだ。
 新夕張を出ると、夕張川に沿って谷愛の風景となる。雪はますます深くなり、空はだいぶ暗くなってきた。今日明日と使って、来春廃止となる駅を一つでも多く回ろうという考えで、まず一つめは夕張の一駅手前にある鹿ノ谷で降りた。
 鹿ノ谷のホームは雪に埋もれていた。駅舎の中は割と広々としていて、写真や短歌などが飾り付けしてある。住民が手入れしているのだろう。
 がらんとした待合室。外は夜が始まっている。私はこの駅で降りるのは二回目で、前回は初夏だった。夕方の列車で降りたのは私と女子高生だけで、その女子高生は待合室に備え付けの器具で掃除を始めた。その姿に感心しつつ、掃除が一段落した頃に夕張市内の宿について尋ねた。女子は親切に色々と教えてくれたのだった。別れ際に、記念に写真を一枚撮らせてもらった。そんな思い出のある駅である。
 昔話をTさんにしながら駅舎を出ると、駅前は道なき道となっていた。私がキャリングケースの車輪で雪をならして国道まで道を作りながら出た。
 隣の夕張駅までは1kmない距離なので、徒歩で向かう予定だ。歩道は途中で足跡が消え、雪の深さに注意しながら歩く道となった。困り果てていた私達の横に、突然車が停まった。
 親切な男性が車に同乗させてくれた。夕張駅まで送っていただき、大いに恐縮し、大いに感謝して車を降りたのだった。
(SONY α55 LENS:SONY DT 18-55mm F3.5-5.6 SAM)
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2018.12.10 Mon l 神奈川県以外 l コメント (0) トラックバック (0) l top

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