FC2ブログ
秋田内陸縦貫鉄道
 阿仁マタギ駅から乗った列車は猫で溢れていた。先ほど乗ってきた列車は犬で溢れていた。秋田内陸縦貫鉄道は犬派猫派どちらでも楽しめる鉄道だったのだ。
 先ほどの列車と同じように、天井には写真が並べられている。いろんな猫が車内に並ぶ光景は圧巻だ。そして、私の座っていた席には猫キャラクタークッションがあった。「欲しい」という気持ちにさせてくれるデザインである。もちろん持って帰るような真似はしないが、こういうおもてなしがローカル線を明るくするのだと実感した。
 田圃アートもある。無人駅の駅舎がこぶりで愛らしい。降りてみたくなる駅が多いローカル線だ。だが、本数が多い訳ではないので、気ままに降りる訳にはいかない。しかも、手持ちの切符は一回しか途中下車できない切符であった。
 車内を楽しんでいるうちに、あっという間に終点の角館に着いた。秋田の小京都と言われている町で、昔ゴールデンウィークに桜を見に訪れ、泊まったことがある。武家屋敷を始めとした史跡は駅から少し離れている。町の中心地が駅とは違う場所にあるのだ。タクシーで一回りも考えたが、暑さで休憩しようという気分になり、JRの駅に併設されている土産物屋で地ビールを買って、バス停のベンチに座って飲んだ。
 地ビールのラベルには桜が描かれていた。古風なデザインに統一された駅と周辺の建物は、桜が似合う眺めだと思えた。
 角館からは田沢湖線になる。と言っても、乗るのは東京行き秋田新幹線こまち号。田沢湖線は在来線の上を新幹線が走る路線なのだ。E6系に乗るのは初めてで、それは楽しみにしていたが、出来れば鈍行に乗って景色をゆっくり眺めたい路線である。
 田沢湖駅を出ると車窓は渓谷に沿う眺めとなり、長いトンネルで岩手県に抜けると高原の眺めに変わった。雫石駅を出ると、小岩井の高原だ。小岩井の牧場から出荷される乳製品は小岩井ブランドとして全国の店に並んでいるので、その地名はよく知られるところだ。
 当初考えていたプランでは今回実行したコースと逆回りのコースだった。そのコースだと田沢湖線は鈍行に乗ることになっていた。小岩井駅で途中下車する予定だった。通過していく車窓から眺めると、その木造駅舎は降りてみたくなる佇まいに満ちていた。またの機会としよう。
 当初考えていたコースを却下した理由は、私とTさんの行きたい場所を合わせて勘案すると、すべてを回るのが難しかったからなのだが、これから向かう場所は、そんな苦心のプランニングの結果、訪れることが可能となった場所なのである。
 私達は盛岡駅の新幹線ホームを出ると、東北本線のホームに出た。盛岡からほど近い花巻駅を目指す。
(RICOH GR)
スポンサーサイト
2018.10.03 Wed l 神奈川県以外 l コメント (0) トラックバック (0) l top

コメント

コメントの投稿












トラックバック

トラックバック URL
http://seasonz.blog18.fc2.com/tb.php/1810-78a359f1
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)