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阿仁マタギ
 阿仁マタギ駅に着いた。マタギとは猟師を意味する言葉で、この駅に近い打当という村はマタギの里として知られる。ホームには、そのマタギの像があった。
 途中駅から隣の車両に大勢の小学生が乗り込んでいた。空いているのに何故二両編成なのかと思っていたが、これが理由かもしれない。その小学生の団体も阿仁マタギ駅で降りた。マタギの里という施設があるので、そこに行く遠足だろう。
 さて、私達もそのマタギの里に行くつもりだ。駅からは送迎車があると聞いており、案内看板にもそう出ていた。念のため、子供たちの引率者、おそらく先生と思われる男性に訊いてみたが、やはりそうだという。しかし、案内看板に書かれた電話番号に掛けてみたが応答がない。
 困り果てていると、マイクロバスがやってきた。どうやらこの車が子供たちを乗せていくようだ。先ほどの男性がこちらにやってきて、「もう一台来るので、そちらに空きが出そうなら同乗してください」との事。
 もう一台のワンボックスに何とか乗れることになった。乗り込んでくる子供たちは皆挨拶していく。車は数分で山間に立つマタギの里に着いた。
 降り際も子供たちが挨拶してくる。みんな明るい。久しぶりに子供らしい子供たちを見たと思った。予定では展示物を見てから併設されている打当温泉に入るつもりだったが、子供たちと見学が重ならないよう、先に温泉に行くことにした。
 温泉は新しい設備で、内湯だけでなく露天風呂もあった。周囲は緑に包まれ、風が心地いい。他にお客さんがおらず貸し切り状態だった。
 すっかり気分よく温泉を出たあとは、展示コーナーに向かう。マタギが使っていた猟銃や道具などが展示され、貴重な写真や史料も展示されている。広くはないが見応えのある展示だ。打当出身のマタギを描いた小説、熊谷達也さんの直木賞受賞作品「邂逅(かいこう)の森」を少し前に読んでいた私には、感慨深い展示コーナーだった。
 館内の休憩室に隈の皮を使った敷物が置かれてあった。毛皮の手触りはなかなか良い。
 帰りの列車までまだ少し時間がある。昼食はこの施設で考えていた。食堂のメニューに「熊鍋」があることに気付いたTさんが、それを食べたいと言った。フロントに帰りも送迎車があるかを確認し、時間を告げて予約して食堂に入る。
 ビールを頼み、熊鍋を一人前で頼んで二人で食べた。熊肉は初めて食べたが、思ったより柔らかくて美味しかった。自然の恵みに感謝しながら、つゆまで平らげた。
 行きと同じ車で送ってもらい、阿仁マタギ駅に着くと、田圃が青空に包まれている姿を堪能できた。案山子の姿が個性的で、のどかな山間の風景を彩っているように思われた。
(RICOH GR)
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2018.10.02 Tue l 神奈川県以外 l コメント (0) トラックバック (0) l top

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