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奥羽本線
 二日目の夜は秋田駅前のホテルに宿泊した。三日目の出発が06:15と早いからだが、部屋にマッサージチェアがあるホテルで非常に助かった。というのは、この旅の出発前日あたりから腰痛気味で、初日の夕方から悪化していたからだ。
 マッサージチェアのおかげで幾分か楽になり、街に繰り出せた。店はTさんが検索し、現地を歩いてみて決定するという、いつものパターンである。今夜は雨予報なので、なるべく駅の近くで決めることにした。
 一軒目は魚介類と地酒が豊富な店だった。秋田は一人あたりの日本酒の消費量が確か日本一で、個人的にも秋田の日本酒は一番美味いと思っている。品書きを見ているだけでも楽しく、出てくるもの全てが美味い。刺身はやはり鮮度が大切だと実感する。そして、ホヤの美味しさは北東北ならではだろう。ノドグロの刺身も美味しかった。
 地酒を色々飲み、すっかりいい気分だが、せっかく秋田に泊まっているのだからと、もう一軒行くことにする。一軒目に行く途中、店構えが気になる店があった。そこに向かった。
 L字型のカウンターだけのその店は、お兄さんが一人でやっている。どうやら焼き鳥が美味しいようだ。秋田は地鶏も名物である。地酒を頼み、串ものをいくつか注文。お兄さんの焼く姿は「いなせ」という言葉がよく似合う。
 私達以外に誰もいなかった店内に、三人ほどのサラリーマンがやってきた。中年の上司らしき人が若い男性を連れている。話を聞くに、どうやら県内の某所の会社に勤めるサラリーマンで、この店と、このマスターのファンである上司が、秋田市に仕事で来たのを機に、部下を連れてきたのだという事らしかった。
 一軒目は酒と魚介の美味い店。二軒目は焼き鳥と人情の店であった。自分も秋田に住んでいたら通いたくなるであろう、そんな店だ。気分よく店を出ると雨が降っていたが、ホテルまではすぐである。

 三日目の朝、秋田駅の早朝の空気は澄んでいた。奥羽本線で弘前方面に向かう。車内は意外と乗っている。やがて太陽が明るく田圃を照らし始めた。八郎潟に差しかかった。広大な田圃の風景は圧巻だ。東能代でだいぶ降り、隣のホームに停車している五能線に乗り換えていく。海を見に行くならこちらに乗りたいが、これから向かうのは山である。
 鷹ノ巣駅に着いた。青森県との県境が近づいているためか、この辺りまで来ると車内も駅も静かだ。駅前広場に出て、隣の駅舎に向かう。茶色の木造駅舎、秋田内陸縦貫鉄道の鷹巣駅だ。こちらは「ノ」が付かない駅名である。
 窓口で途中一駅だけ途中下車が出来る切符を買う。途中下車する駅は「阿仁マタギ」に決めている。今から乗る列車は途中の阿仁合から急行になるので急行券も買う。駅員さんから、沿線にある田圃アートの話を聞き、どの場所にあるかを記したカードを頂いた。
 ホームに出ると、看板も、車内も、秋田犬が溢れていた。車両の天井にはいろんな犬の写真も飾られている。青空の下、ディーゼルカーはゆっくりと発車した。私達はクロスシートの席で、秋田駅で買っておいた駅弁を開いた。朝の六時前だというのに駅弁を売っていたのだ。Tさんは「鶏めし」、私は「秋田肉ざんまい」という駅弁だ。鶏肉、豚肉、牛肉の入った亜駅弁で、とても美味しかった。東北は美味しい駅弁が多い地方でもある。
(RICOH GR)
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2018.09.30 Sun l 神奈川県以外 l コメント (0) トラックバック (0) l top

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