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男鹿線
 秋田駅に戻ってきた。予定ではここからバスに乗って秋田城に行く予定だった。秋田城とは奈良時代にエミシの支配のために大和朝廷が造った城である。出羽国は秋田城。陸奥国の支配は多賀城(宮城県多賀城市)で行なっていた。その秋田城は現在歴史公園となっている。そこに行く予定だった。だが、秋田に戻ってきたら天気が曇りになったのと、昼食に恵まれないまま来たので、秋田駅で一休みすることにした。
 駅構内の売店でおにぎりを買ってベンチで食べたあと、男鹿線の乗り場に向かった。予定より一本早い便である。男鹿線の乗り場は線路が行き止まりとなっている。線路には真新しい車両が停車していた。
 EV-800という形式のこの車両。充電式モーターで走る。男鹿線は非電化でディイーゼルカーしか走れないのだが、JR東日本はこういう短距離リーカル船に充電式車両を導入したい意向なようだ。車両の側面には男鹿(おが)の名物「なまはげ」のイラストが添えられ、男鹿寄りは赤、秋田寄りは青と車両の色が異なる二両編成であった。
 秋田を出た列車は追分まで奥羽本線を走る。特急も走る本線だがら線形がよく、列車は電車並みの加速で走っていく。充電式車両おそるべしである。ただ、車内までも通勤型電車のような座席なのは残念なポイントだ。ローカル線に乗るということで、地酒の小瓶を買って乗り込んでいたのだ。ロングシートで酒を飲むのは気が引けた。
 追分を出て、いよいよ男鹿線に入ると速度は若干下がった。それでも、加速がいいので体感では速い。車内はそれなりに乗客が居たが、男鹿線に進入したのを機に、Tさんと乾杯した。
 男鹿線はワンマン運転である。無人駅で降りる場合は一番前のドアから降りて、運転士に切符を渡す仕組みとなっている。とある駅で、降車のために車内前方に移動をしていたおじさんから「楽しんでいるね」と声を掛けられた。これだから通勤型車両で飲むのは気恥ずかしさがあるのだが、こういうコミュニケーションは嫌ではない。
 終点の男鹿は港町だ。以前訪れた時と異なり、駅舎が改築されて綺麗になっていた。造りの新しさからすると近年に改築されたようだ。風情はないが、綺麗な駅は悪くはない。
 駅から少し歩くと港だ。以前訪れた時は食堂に入ってあんこう定食を食べたが、その食堂の場所が思い出せない。もとより、夕方な今、何かを食べるつもりもないのだが。
 風がかなり強いのは台風の影響だろうか。飲み残しておいた地酒で改めて乾杯し、港を眺める。歩いている人は居ない。海を眺めながら酒を飲んでいる人も勿論いない。観光客そのものが歩いていない。そんな曇天強風な夕方である。
 男鹿でゆっくりして、予定の列車で帰る手段もあったが、天気がすぐれないので折り返しの列車で帰ることにした。当初の予定便である、その次の列車なら旧式のディーゼルカーで、これはクロスシートなのだが、折り返しの列車なら秋田に一時間ほど早く着く。その分、夜の秋田での行動に余裕が持てる。Tさんと相談し、そちらを優先することにした。
 帰りの列車は高校生で賑わっていた。女性アイドル好きのTさんとアイドルの話題を話していると、斜め向かいの男子高校生がこちらを見てきた。見てきただけで、それ以上のコミュニケーションはない。そのよそよそしさも通勤型ならではである。
(RICOH GR)
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2018.09.29 Sat l 神奈川県以外 l コメント (0) トラックバック (0) l top

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