三江線
 サッカーを観たあと急いでアストラムラインに乗って大町駅を目指す。先ほど可部線に乗り買える時に駅前の造りを確認してある。私はタクシー乗り場に直行した。
 大町から東に数キロ、タクシー代で1200円ほどの距離に芸備線の安芸矢口駅がある。芸備線は広島駅から出ているが、広島駅まで向かうと大回りになるのでタクシー代をケチらずにこういうルートとなった。わかりやすく言うと、逆三角形の下二辺を回らず上一辺で安芸矢口駅に出るという訳だ。
 安芸矢口に着くと日が暮れ始めていた。小さな駅舎は無人駅。住宅街ではあるが、山の麓、川の土手の横にある小さな駅だ。ライトもまばゆく三次(みよし)行きの快速がやってきた。
 二日目は三次泊まりである。以前から泊まってみたい町だったので飲みに出かけたいが自重してホテル近くのラーメン屋に入った。ホテルも駅近くである。何しろ日曜とはいえ、よく駅周辺の宿の予約が取れたと自画自賛な状態な今の三次なのだ。ここは明日に備えておとなしくしておきたい。
 翌朝、四時半頃起きた私は、まだ暗い駅前の道を歩いていた。当然だれも歩いていない筈、なんてことはなかった。駅に近づくにつれて人の気配がしてくる。ディーゼルエンジンのアイドリング音が響く三次駅に着くと、待合室には何人もの旅人がいる。登山か?釣りか?いえ、鉄道です。
 三次5:38発の三江線一番列車は、ホームに列を作って並ばなくてはいけない状態であった。背広を着たJR職員が整理にあたっている。日本有数の過疎ローカル線である三江線が、座席が埋まり、立つ人まで出るほどの賑わいになっている。それには理由があった。三江線は三月いっぱいで廃止となるのである。
 秋の頃から一両では足りず、二両ないし三両に増結しているという話は伝わってきていた。この列車も二両である。窓の外はまだ夜のようなもので景色はよく見えず、車内も混んでいて風情はないが、贅沢は言っていられない。廃止されればもう乗れなくなるのだ。
 三次を出て一時間ほどで口羽に着いた。ここは開通当初は終着駅だった駅である。当時は三江線は北と南に分かれつながっていなかった。山間の小さな平地にある集落の小駅。今でも終着駅のような雰囲気は残っている。ここで三十分近く停車。空は雨だがだいぶ明るくなったので、降りて撮影をしてみた。
(RICOH GR)
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2018.04.04 Wed l 神奈川県以外 l コメント (0) トラックバック (0) l top

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