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 京セラがヤシカから受け継いだコンタックスブランドで、一眼レフのコンタックスカメラを作っていた時代があった。カールツァイス財団のカメラブランドのひとつである「コンタックス」には、レンジファインダーカメラも存在していたが(そちらの方が知られている)、ヤシカ~京セラは一眼レフを作り続けた。
 バブル期に京セラコンタックスは高級コンパクトカメラ旋風の先鞭をつけるが、その流れで90年代前半にAFレンジファインダーカメラ「コンタックスGシリーズ」を発表した。
 私はこのGシリーズが欲しくて、でも買えずに指をくわえて見て…いや、ヨドバシカメラで度々触って楽しんでいたのだが、なかでもビオゴンと呼ばれる広角レンズ(28mm F2.8)がとても欲しかった。プロが撮影したビオゴンの作品は、いわゆる「ヌケのいい」描写で、海を撮るのが好きな自分は、これで海岸散歩をしたいと思ったものだった。
 コンタックスGシリーズは結局、京セラのカメラ部門撤退によって約十年ほどで幕を閉じることになる。デジタルカメラ化されなかったマウントなので、ミラーレスが世に出る直前はかなりの安値で中古店に並んでいたものである。今はコシナがライカMマウント用のビオゴンを出しており、個人的には、いつか買ってみたいレンズのひとつになっている。

 一眼レフ用のコンタックスの広角レンズは「ディスタゴン」という名のレンズである。ディスタゴンはミノルタからソニーに移管されたAマウントで復活し、ミラーレスのEマウントでも登場した。コシナからも主要各社一眼レフのマウント用のディスタゴンが出ている。
 カールツァイスの広角レンズに対し、ビオゴンでいい印象を持っている自分は、ディスタゴンにも興味はあった。しかし、一眼レフのコンタックスは持っていないし、Aマウントのディスタゴンは24mm F2とあって、ミノルタ24mm F2.8を所有しているからとりあえずいいかと、興味の範囲から外していた。
 そんなある日、ソニーのコンデジ「サイバーショット」にディスタゴンが付いているカメラがあると知った。F55(200万画素)とF77(400万画素)である。135判換算で37mm相当の単焦点レンズが付いているという。
 私はいろんなメーカーのコンデジを持っていて、ソニーのコンデジも複数所有している。使い勝手は悪くはない(凝った設定はあまり出来ないものが多いが)。サイバーショットにはカールツァイスが付いたものが多い。「あんなのは、なんちゃってツァイスだ」という意見もあるだろうが、一応カールツァイスなのである。コンタックスやハッセルやローライに付いているツァイスとはモノが違うだろうけれど、カールツァイスなのである。
 もっとも、ほとんどのサイバーショットのツァイスは、一眼レフに付いているようなものと違って、T*コーティングではないので、あくまで気分を楽しむものだとは理解している。そういう気分は求めていない人で、でもコンデジで本格的にツァイスしたい人はソニーRXシリーズを買うのが良い。私も、そう遠くないうちに買うかもしれない。

 さて、ディスタゴンである。「ブランド信仰」なんて持っていない私だが、「ネタ」としてディスタゴンの付いたコンデジを持ってみたい。中古で程度のいいF77を手に入れた。五年ほど前のことである(F77自体は2002年に登場した古株だ)。
 F77はレンズ部分が回転する「スイバル式」というカメラだ。ファインダーも一緒に回転するが、もちろん背面液晶でも撮れる。私はニコンE950というスイバル機も持っていて、割と好きなデザインなのであるが、今はこういうカメラは消滅した。おそらく「盗撮防止」が理由かと推測する。レンズを上に向けられるので、ローアングル撮影で面白い写真が撮れるのだが、それを悪用する輩がいたのだろう。
 しかし、使ってみると、それなりに不便な部分も感じることとなる。それは、メディアが「メモリースティック」だからである。PSPなどに使える「DIO」の方ではなく、無印メモステである。DUOよりも長いのが特徴だ。
 なんとか手元に集まったメモステは、4M、16M、32M、64Mだ。4Mバイトなんてフィルム並みの撮影枚数しか撮れない代物は、たしかF77に付いてきたものである。64Mバイトなら少しは撮れるが、それでも400万画素カメラでは心許ない。結局、秋葉原に出かけて、メモステDUOをメモステに変換するアダプターを買った。DUOは別のサイバーショットで使っていた1Gバイトのを持っている。それでも1Gだから少なく思えるが、400万画素だから充分だろう。
 さて、写りだ。センサーは1/1.8 CCD。なかなかのスペックである。CCDなので暗い場所での撮影は苦手だが、昼間、特に晴天時は綺麗に撮れる。CCDの写りはやはり好きだ。CMOSは綺麗だが、なんというか、綺麗すぎるのだ。個人的な意見なので異論は認めるが、リゾート的な美しさを求めるのでなければ、海と海岸を撮るならCCDの方が綺麗に思える。なんというか、リアルな感じに思えるのだ。
 さて、このF77を久々に持ち出してみよう。行先はもちろん「海」のある町である。
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2017.12.20 Wed l カメラエッセイ l コメント (0) トラックバック (0) l top

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