等々力競技場
 サッカーJ1リーグで川崎フロンターレが初優勝した。数字的にはかなり不利な状況であったのにもかかわらず、最終戦で栄冠を勝ち取った。
 今までは準優勝に終わることが多く、優勝への道は近いようで遠かった。その瞬間、いろいろな思い出が甦って、胸が熱くなった。
 15年ほど前、まだJ2で戦っていた頃は、観客は大体三千から四千人といったところで、二万人を収容できる(当時。現在は二万五千人)スタンドは気の毒なくらいに空いていた。
 当時のJ2は今よりも観客が少なかったので、川崎が飛び向けて不人気チームということでもなかったが、大都市にありながらこの数字は、正直物足りなく思うとともに、川崎という街で地域密着をしていく難しさを感じたものだ。川崎市は細長い町で、区ごとの結びつきが弱く、また、新興住宅街である北部と、工業地帯である南部とでは、人の交流もほとんどない。
 そんな川崎市の状況を、そのまま黙って見ているフロンターレではなかった。関係者は様々な工夫を凝らしてスタジアムに娯楽を作り、市内の至るところに応援ペナントを掲示してもらうよう営業した。結果、川崎市内の数多くの商店街に、フロンターレの応援ペナントとポスターを見かけるようになった。
 実はうちの近所にも応援ペナントがなびいている。普通の住宅街にである。横浜市内でマリノスのポスターが掲示されている街も結構見かけるが、フロンターレの数には及ばない。というより、全国的に見ても、ここまで掲示物に力を入れているクラブはそうそうないだろう。
 12月10日、川崎駅前で優勝記念パレードが実施された。沿道は人で身動きが取れないほどの盛況となり、終了後も駅前はフロンターレグッズを身に付けた男女を多く見かけた。私も、確か10年以上前に、武蔵小杉のオフィシャルショップで購入したイングランド製だというマフラーを巻いて駅前に居た。
 このマフラーを買った頃と違い、今の等々力競技場は毎試合大盛況である。自由席は開始二時間前くらいには行かないと連番の席を確保するのは一苦労なほど。満員続きなスタジアムは、数年後、さらなる改装によって三万五千人収容に生まれ変わる予定である(球技場化はされず、陸上競技場のままなのは残念だが)。
 15年前、閑散としていたスタンドは見違えるような姿になり、チームも強くなった。優勝パレードに歩道がびっしり埋まるほどの大勢の人が集まるまでになった。川崎市にプロスポーツが根付いたことを嬉しく思うのである。
(PENTAX Q LENS:PENTAX 02 STANDARD ZOOM 135判換算27.5-83mm F2.8-4.5)
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2017.12.15 Fri l 川崎北部・横浜港北 l コメント (2) トラックバック (0) l top

コメント

Jリーグ
フロンターレの優勝が決まった夜に 偶然武蔵小杉に行きましたが 本当に嬉しそうな
サポーターを たくさん見かけました
私も嬉しくなりました
川崎は ベイスターズ ロッテ ヴェルディが撤退してしまいましたが フロンターレが頑張ってくれて 本当に良かったですね
私は横浜市民ですが
神奈川県民として フロンターレの優勝
ベルマーレのJ1復帰 どちらも嬉しいです
2017.12.16 Sat l ふなちゃん. URL l 編集
No title
コメントありがとうございます。

当日に武蔵小杉にいたんですか。いい雰囲気だったでしょうね。それにしても、武蔵小杉もこの10年ほどの間に大変貌を遂げました。フロンターレの躍進と街の発展がリンクしているみたいで嬉しいです。
今年は、J1では川崎フロンターレが優勝し、J2では湘南ベルマーレが優勝しJ1復帰。プロ野球ではベイスターズが日本シリーズ出場。Bリーグでは川崎ブレイブサンダースが大健闘と、神奈川県のプロスポーツの活躍が目立った年でしたね。来年も県内各チームの活躍を期待しています。
2017.12.17 Sun l アルファ. URL l 編集

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