宝山寺
 生駒山上駅から発車するケーブルカーは40分間隔で運転されている。宝山寺~生駒山上は本数が少ない。20分ほど滞在して折り返し便に乗った。
 帰りはまっすぐ帰らず、生駒ケーブル乗車の一番の目的である宝山寺に向かう。駅を出ると、細い一本道が左に延びる。斜面に作られた駅前道である。道なりに飲食店が数軒あり、すぐに麓の生駒駅方面に向かう階段道が現れた。ここを下りていくと住宅街で、その先の麓の風景が広がる。
 階段の入口には瓦の立派な旅館が建ち、駅前道のその先にも旅館が連なる景色になっている。道端には旅館案内の看板があった。ここの旅館街がどんな旅館であるかは詳細は書かないが、まずは宝山寺に向かう。
 参道に向かう階段は古い家屋が並ぶ、その階段を上がると木々の生い茂る山になり、宝山寺の入口に出た。宝山寺は生駒聖天と呼ばれ、歓喜天(聖天)を祀っている。そのためか、お寺でありながら大きな鳥居が参道に建っている。
 山門をくぐり、境内に入っていくと、限られた平地のスペースにいくつもの建物が建っていた。階段を上がりながら奥に入っていくと、次々とお堂が現れる。山の斜面を利用した造りで、とても奥行きのある境内である。森の中に延びる参道の両側にはたくさんのお地蔵さんが並び、静かで厳かな空気を醸し出す。
 予定していた時間を超えるほど境内は広く、ゆっくりと回りながら参拝を済ませて旅館街に戻ってくると、日はだいぶ傾いていた。改めてまた訪れたいと思いながら宝山寺の参道を出る。
 先ほど歩いていない道を歩きながら旅館街を眺める。どれも昭和レトロな和式旅館である。玄関に小さく「十八歳未満は宿泊できません」と断り書きを掲げている旅館もあれば、普通のちょっと洒落たカフェもある(参拝客向けだろうと思われる)。
 地形に沿って曲がりくねった細い道の両側に、このような商店や旅館が並ぶ風景は、黄昏時に深く溶け込みながら夜を待っているかのようだった。歩いている人も少なく、日の傾きとともに寒くなってきた。
 先ほど通った、住宅街に向かう下り階段から小さな女の子を連れたお父さんが歩いてくる。地元の人なのだろう。二人の後ろを歩き宝山寺駅に入ると、閑散とした構内に誰も乗っていないケーブルカーが待っていた。
 このまま三人だけで麓に下りるのかと思いきや、発車時間が迫ると生駒山上駅からのケーブルカーが到着し、カップルや家族連れが乗り込んできて少し賑やかになってきた。急に俗世間に帰ってきたような気がして戸惑いを感じながら、数分で生駒駅前の賑やかで洒落た町並みに着いた。
 宝山寺ホームページ
(FUJIFILM x100)
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2017.04.09 Sun l 神奈川県以外 l コメント (0) トラックバック (0) l top

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