祇園城
 白河から東京方面の電車に乗り、引き返す。黒磯で乗り換えて宇都宮。16時になろうかという時間になってきた。私はホーム上の待合室で次にどこに行くか思案した。あと一時間もしないうちに日没である。今日は綺麗な夕日が見られそうだ。宇都宮で降りるか?少し先に行くか?私は最初の予定で考えていた小山の祇園城に行くことにした。
 宇都宮から小山までは30分弱ほどである。新幹線のホームがあるので、どちらの駅も大きいが、小山駅前は県庁所在地の宇都宮に比べると小規模だ。
 駅にある周辺地図で道を確認する。西口をまっすぐ行く感じなのでわかりやすい。日が暮れると困るので、小走りで歩いていく。通りはそれほど店は多くない。祇園城通りと名前が付いていた。
 道が思川(おもいがわ)に差し掛かるあたりで、右に祇園城が見えてきた。戦国時代の城址なので石垣ではないけれど、土を重ねて高い位置に造られているようで、近代に造られたであろう石壁に夕日が当たっている。
 中は公園になっていて、休憩ベンチや子供が遊ぶものなども設置されている。それでも、城の雰囲気は割と残っており、各曲輪(くるわ)の様子もよくわかる。そして、何より素晴らしいのが空堀(からぼり)である。
 祇園城は小山氏が築城し、長年小山氏の拠点であった城だが、小田原北条家が北関東に進出した際に、北条家の領地となったため、城に手が加えられた。空堀のダイナミックな感じが、北条家の手が入っている事を感じさせる。
 小山氏は北条家の傘下となったため、豊臣秀吉による小田原征伐の後に小山の地を離れる事になるが、子孫がのちに水戸藩士になっているそうである。
 城から思川がよく見渡せる。夕日が川の向こうの山に沈んでいく。城内が薄暗くなってきたので、急いで見て回ることにする。
 空堀には橋が架かっている。祇園橋という赤い太鼓橋が綺麗だ。夕日を受ける橋、その向こうは思川。
 城のまわりは住宅街。町に溶け込んでいる風景である。そういう場所柄、公園化されてはいるが、遺構もよく残っていて良い城址だった。小山に立ち寄る際には、また訪れてみたい。今度は明るい時間にゆっくりと歩きたいと思った。
(写真は、感度設定を間違えてブレ写真になっているので組写真にしました)
(PENTAX Q LENS:PENTAX 01 STANDARD PRIME (135判換算47mm F1.9)
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2017.02.12 Sun l 神奈川県外の戦国史跡 l コメント (0) トラックバック (0) l top

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