皆野
 三峰口駅を出発した電車は、ふたたび影森駅での乗り継ぎを経て秩父の町に入ってきた。
 もう日没も迫っているけれど、どこかでもう一駅ほど途中下車をしてみたい。どこにしようかと、ドア上にある路線図を眺めて思案した結果、皆野駅に決める。
 熊谷駅や三峰口駅にあった鉄道員の制服を着た女の子の大型パネル。「鉄むすめ」という全国の鉄道を擬人化した萌えキャラシリーズだそうで、秩父鉄道は「桜沢みなの」という女の子である。ちなみに、名前は駅名を組み合わせているものであり、要するに、その鉄むすめの名前の由来になった皆野駅にやってきたわけである。
 駅舎は、これぞローカル線の駅舎というべきスタイルで、古民家風な建物に窓口と改札口。夕日がよく似合う。こういう駅舎にはICカードタッチパネルとかは似合わない。
 私の前を、秩父の町で買い物でもしてきたのだろうか?高校生くらいの女の子二人が足取りも軽く歩いていく。駅の前の道は細く、鉄道と並行して走る道も交通量はさほどでもない。少し歩くと商店がちらほらと現れた。秩父に本店を持つ小規模百貨店の支店もある。
 ある程度歩いてから、駅に向かって引き返す。途中にあった町のコンビニ的存在な小型スーパーに入って秩父の地酒を買う。チェーン店ではなさそうだが、ポイントカードも設定されている店である。
 皆野から熊谷方面の電車に乗った。長瀞の谷を眺め、寄居の辺りで日は暮れた。私の近くには、観光帰りと思われる子供連れ家族が座っている。夕暮れに合わせて酒でもと思っていたので躊躇したが、JRに乗り換えたら、もっと飲むタイミングを失うと思い、駅に着きドアが開く度に秩父錦のワンカップを少しずつ飲んでは、すぐ蓋を閉める、を繰り返し、酒と一緒に買ったキットカットを肴にして飲んだ。
 熊谷に着くとほとんどの乗客は降りた。この電車はこの先の終点である羽生まで行くが、熊谷でしばらく停車する。一旦ホームに出てみると、夜になったせいか寒い。私は羽生まで乗らず、JR線のホームに向かった。
(SONY α700 LENS:SONY DT 18-55mm F3.5-5.6 SAM)
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2017.02.01 Wed l 神奈川県以外 l コメント (0) トラックバック (0) l top

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