浜厚真
 石狩当別駅から学園都市線の電車に乗った私たちは札幌を目指す。電車は札幌が近づくにつれて乗客が増えてきて、ローカル線から都市鉄道の旅と様相は変わる。
 札幌ではちょうど昼時なので、駅近くにあるラーメン店に向かったが、有名店であるためか列が出来ており断念。駅前地下街にある店で食べる。味噌とバターのコンビネーションが絶妙なのが札幌ラーメンの旨さである。
 札幌駅の売店でTさんが饅頭を買って、私たちは函館行き特急スーパー北斗に乗り込んだ。ディーゼルカーらしからぬ高速韋駄天っぷりで列車は千歳線を駆け抜けていく。振り子式というカーブを高速で走るための機構を備えたこの車両は、カーブではカクンと車体が傾く。その動きをTさんが「今、振り子ってる」と表しているうちに、いつしか満腹の睡魔に襲われる。
 46分で苫小牧に着いた。苫小牧は本州方面にフェリーも出ている大きな港町である。ここからは再びローカル線の旅となる。先ほど札沼線で乗ってきたキハ40というディーゼルカーの色違いが停まっている。札沼線は白い車体にJR北海道の標準色である黄緑にラベンダー(薄紫色)だったが、日高本線は白い車体に青いマスクと赤の細いラインが入っている。
 日高本線はその名の通り、日高地方に向かって走る路線である。日高はサラブレッドの産地として知られ、沿線には牧場が多い。線路脇に馬が佇んでいたり、海岸線を歩く馬を見たりできるローカル線である。ほぼ全線に亘り海沿いを行くので景色も良い。しかし、災害の影響で路盤が流出した区間があり、現在は苫小牧から四駅先、30.5kmの鵡川(むかわ)のみ列車が走り、その先100km以上は代行バスによって運転されている。
 列車はわずかな乗客を乗せて発車した。苫小牧の町を抜けると車窓は勇払(ゆうふつ)原野の湿原に入る。蛇行する川、小さな沼をkれ草が覆っている。車内には「スローな時間が流れている」という一文と共に日高本線の旅を薦めるポスターが貼ってあった。
(RICOH GR)
スポンサーサイト
2016.12.03 Sat l 神奈川県以外 l コメント (0) トラックバック (0) l top

コメント

コメントの投稿












トラックバック

トラックバック URL
http://seasonz.blog18.fc2.com/tb.php/1445-fb256afd
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)