天橋立
 夕日ヶ浦木津温泉駅に戻り、ホームにある足湯に少し浸かったあと、京都丹後鉄道の旅を再開した。列車は一般座席車の他に「あかまつ」という特別車を連結している。緑深い峠の下のような所をひたすら走った列車は、豊岡駅に着いた。
 豊岡は但馬地方の中心地で、山陰本線と接続している。我々は駅の売店を物色してパンと缶ビールなどを買い、ホームに戻った。豊岡から折り返しとなる宮津方面の列車は今乗ってきた列車である。往復で趣向を変えて「あかまつ」のほうにも乗ってみたい。車両のそばに立っていた女性乗務員の方に聞いてみたところ、310円の指定券を買えば乗れるという事なので乗ることにする。
 「あかまつ」はウッドテーブルやラックを備えた内装で、我々が選んだ席は窓に向かって座るテーブル席である。テーブルの上にメニューが置かれてある。「丹後プレミアム」と「天橋立プレミアム」という地ビールがラインナップされている。さっそく缶ビールをパンで空けて地ビールを注文し、農村風景とともに味わう。座っている向きは違うが、先ほど見てきた風景なのにひと味違う風景に見えるのは何故だろう。
 我々は天橋立駅で名残り惜しく「あかまつ」を降りた。駅前通りを歩き、土産物屋を抜けて観光船乗り場に向かう。駅から迂回している道なのは、店に立ち寄ってもらうための施策だろう。船は接続よく、すぐに出発となった。甲板に出て潮風を受けながら15分ほどの短い船旅。かもめやトンビが船について飛んでいる。餌をもらえることをわかっているからだろう。
 船を降りた先に神社があり、そこで参拝をしたあと、ケーブルカーに乗って天橋立を見下ろす山上に出る。傘松という名のその展望公園で風景を楽しむ。土曜日なので観光客が多く賑わっている。
 帰りはリフトに乗ってみた。リフトはケーブルカーに比べ速度が遅いので景色をゆっくり眺められる。私は天橋立に来るのは三回目だが、初めて来た時は年末だったので一面雪でリフトは運休、観光客はほとんど居なかったことを思い出す。冬景色も素晴らしかったが、夏の青さに溢れた景色もいいものだ。さすが日本三景である。
 帰りの船は鳥と戯れるため、Tさんは「かもめのえさ」を一袋購入。客席の上にある展望甲板に上がり、かもめに向かって餌を投げる。えさをキャッチする要領のいいかもめと、そうではないかもめがいるのは、人間社会の縮図を見ているようで身に沁みる。そして、餌を横取りしようと猛烈な勢いで飛んでくるトンビは、かもめと違って鋭さのある動きで怖かった。トンビの怖さは三浦半島でさんざん味わっている私は、Tさんに注意を促す。
 船を降りると、すぐそこに文殊堂がある。頭が良くなるようにと祈りを捧げる我々であった。
(RICOH GR DIGITAL)
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2016.09.28 Wed l 神奈川県以外 l コメント (0) トラックバック (0) l top

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