近江舞子
 信楽を出た私達は貴生川からは草津線ではなく私鉄の近江鉄道を利用した。行きと帰りで別なルートを楽しもうというわけである。駅できっぷを買ったところ、事前に調べた金額より40円ほど安い。券面を見ると「一日乗車券」のようなきっぷだった。駅員さんが気を利かしてくれたのだった。
 近江鉄道は元西武鉄道の電車が二両で田園風景をのんびり走る。昼下がりの車内は空いており、とてもまったりした雰囲気である。私達の乗った電車は米原行きなので、途中の八日市駅で乗り換えて近江八幡駅に着いた。水路の町なので観光をしたいところだが、ゆっくりする間もなく東海道本線に乗り換える。
 京都のひとつ手前の山科で湖西線(こせいせん)に乗り換える。Tさんのリクエストで琵琶湖を見に行くのだ。やってきた電車は117系という、かつて京阪神地区の新快速で活躍していた電車。大学生で少し混む車内も、駅に着くごとに乗客が降りていき、琵琶湖側の席に座ることが出来た。湖西線は琵琶湖がよく見える路線なのだ。
 今回の旅程作成には苦心した。基本は気ままに旅をする方向を好む我々だが、ローカル線を挟む旅では、しっかりとプランニングをする必要がある。最初に作った旅程は京都から時計回りに巡るもので、これだと琵琶湖観光にも時間をとれたのだが、三日目がうまく回れない。出来あがった旅程は京都から時計と反対回りになった。行きたいところを全て回るために何か一個所が犠牲になる、それが琵琶湖になった。
 こうして私達は僅か20分ほどの滞在時間という綱渡りをするために、琵琶湖になるべく近い駅である駅で降りることになり、やってきたのは近江舞子駅なのであった。人の名前みたいなこの駅。駅から徒歩数分で琵琶湖である。湖西線は北陸方面の特急が高速で走る路線なので高架である。ガードに沿って歩くと、すぐに右に曲がる道があり琵琶湖が現れた。
 Tさんはサンダルを脱いで湖に入りたいと宣言し、短い時間ながら湖の水遊びを楽しむ。砂も綺麗、水も透き通るような青さ、空も広い。さすが日本で一番大きな湖。短い時間ではあったが楽しい時間を過ごし、我々は楽しみ過ぎて時間の余裕がなくなり、駅まで走ることになるのであった。
(PENTAX Q LENS:PENTAX 01 STANDARD PRIME 135判換算47mm F1.9)
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2016.09.25 Sun l 神奈川県以外 l コメント (0) トラックバック (0) l top

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