浮島
 今回は機材の話を。
 自分はある時期から一眼レフはαシリーズ、つまりAマウントをメインで使うようになった。同時にクラシックカメラ趣味としてミノルタのMF一眼レフも使っていたので、つまりがミノルタレンズの写りが好きでそうなったのだと言える。
 いろんなメーカーの機材を使っている方によるレンズに関するよもやま話を読んでいると、大抵真っ先に出てくるブランド名はツァイスだったりする。やはりツァイスは特別なのだなと思うし、作例を見ても(多少の先入観はあるにしても)そう感じる。更に他のメーカーは?となるとここからは個人の好みの問題も出てくるので難しいところではあるけれど、複数のメーカーの名前を挙げるようなニュートラルな思想を持つ人の選ぶレンズ評にミノルタαのレンズが出てくることは決して少なくない。プロアマ問わず他の人が撮った作例を見ていて写りが良いと感じられてαに移ってきた自分は、そういう意見を読むのは楽しいし嬉しい。
 そんな自分だが、αレンズの名レンズ、或いは「α使っているならこれを持っておくべし」と言われるようなレンズをあまり持っていなかった。ユーザーの中で割と評判のいいレンズはあっても、「これぞ名作」(良いレンズ、カメラは作品という表現をしても良いかなと思う)と言われるようなレンズが手元に不足している。これは人に「αならではという一本を見せてください」と言われた時に出せるものが足りないという事である。
 具体的に言うと、αにしかないSTFレンズ、厳重なクオリティコントロールの元に生産されているGレンズ、或いは生産数の少ない100mmソフトフォーカス200mmマクロ(これはニコンと共同開発で同じ仕様のニコン版もある)やAFマクロズーム3x-1x(等倍以上の撮影が出来る魔法のレンズ)のことである。三番目のいわゆる写りと希少価値がプライスレスなレンズに関しては。100mm F2という短い期間しか生産されなかった名レンズを持っているが、一番目と二番目を持っていなかった。
 そんな私が今年、遂にGレンズを手に入れた。以前から作例を見て欲しいと思っていた200mm F2.8Gである。使い勝手を考えるとズームのほうが良いのだが、ボケの綺麗さと本体の重さ(80-200 F2.8Gの約半分である)が決め手となった。あるアマチュアαユーザーのブログに「このレンズを買って、良いレンズとは何かという事に目覚めた」と書かれてあったのを読んだことがあるが、人をそれほどまでの気持ちにさせてくれる一本なのである。
 キヤノンの高級望遠レンズは白レンズと呼ばれている。熱対策としてそういう塗装がされているわけで、それは高校野球を撮るカメラマンからの要望でそうなったと聞いたことがあるけれど、このミノルタの望遠レンズも白い。キヤノンのは少しグレーっぽい色味だけれどミノルタのはもっと白い。塗装が弱いという欠点がこのレンズにはあって、自分が買ったのも少し色が剥げている箇所がある。
 前玉に使われている特殊なガラスが非常に柔らかく傷がつきやすいため、保護フィルターが付属するという仕様だと購入前に調べていて知ったが、私が購入した品物には付いていなかったので、中古でその付属のミノルタ純正フィルターを見つけて買った。フィルター径は72mm。レンズは割と細身なので前玉が大きく見える。
 面白いのはピントリングにカバーが付いていることで、AFで使う時はカバーを引き出してピントリングを隠せるデザインになっている。ミノルタとしては、あくまでAFで使って欲しいということなのだろう。AF一眼レフのパイオニアな会社としてのプライドだろうか。
 デザインの点でひとつ不満なのはフードだ。厚手なフードが収納式になっているのだけれど、引き下げた際にロックがかからないため、レンズを下向きにするとフードが下がってしまう。これが意外と鬱陶しいというかう安っぽく感じてしまうのである。まあ、それ以外はとても気に入っている。買って良かったと心から思える一本なのである。
 このレンズ、だいぶ前にカタログから消えている。ミノルタはαのデジタル移行期に70-200mm F2.8G SSMというレンズを出した。このレンズがとても良く写る一本なので単焦点200mmの役目は終わったと判断されたのだろう。ソニーになってからもこのズームは継続販売さて最近モデルチェンジもしているが、200mm F2.8が復活する気配はない。それだけにオンリーワン感が漂い、ますますαレンズ群の中の魅惑の一本としての輝きはいまだ消えずといったところなのである。あとは使い手である私がもっとスキルを磨いていけば更に魅力的な一本として楽しめると思う今日この頃である。
(SONY α700 LENS:MINOLTA High Speed AF APO TELE 200mm F2.8G)
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2015.11.18 Wed l 川崎南部・鶴見 l コメント (0) トラックバック (0) l top

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