横須賀
 通りを歩いていると見覚えのある建物が現れた。横須賀を撮った写真集「絶唱、横須賀ストーリー」で知られる石内都さん。その写真集は1979年に発売されたもので今は高騰してなかなか入手しにくい一冊になってしまったのだけれど、その写真集の中に確かここの写真があった気がする。
 昭和の時代はまだ県立大学駅が京浜安浦駅と呼ばれていて、安浦にはかつて赤線があった頃の空気が残っていて、70年代末のどぶ板通りもまだ森山大道さんが「ヨコスカ」を撮った時の危険な香りが漂っていたのだろう。石内さんのこの写真集、タイトルで画像検索すると作品画像がいくつか出てくる。木の匂いが漂ってきそうな風景とともに、どこか埃っぽい通りの残像がそこにある。
 石内都さんが横須賀を撮ろうと思ったのは、そこに感じられる「違和感」が理由だそうだけれど、今もどぶ板通りの裏に微かに、そして確かに「違和感」は存在しているような気がした。安浦の海側が埋め立てられて、そこに「平成町」なんて名前が付けられ「違和感」が封印されようが、まだここには少しだけ横須賀の姿がある。
(MINOLTA DiMAGE F100)
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2015.06.11 Thu l 横須賀(横須賀中央田浦周辺) l コメント (0) トラックバック (0) l top

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