以前からソニーα7Ⅲが発売されたら、型落ちとなるα7Ⅱを買うつもりでいた。今年のCP+の開幕前日に電撃的に登場したα7Ⅲの性能は惹かれるが、ここは予定通りに計画を実行しようという訳で、某有名店の通販ページを利用して相場よりも安いα7Ⅱを遂に手に入れた。
α7Ⅲの人気が凄いことになっている。その余波でFEレンズ(ソニーEマウントのフルサイズ用レンズ)が品薄になっている。標準ズームである24-105mm F4Gは特にそうで、α7Ⅲ発売と共に巷から消えて、注文から一カ月待ちという状態だそうだ。Eマウントに於ける最高スペックレンズシリーズであるソニーのGMレンズも、ソニーのツァイスレンズも、Gレンズも、はたまたリーズナブルなレンズである85mm F1.8辺りまでも品薄となっている。
更に、シグマから発売されている「キヤノンEFマウントレンズをソニーEマウントにてAFで動かすマウントアダプター」であるMC-11という商品も品薄である。あちこちでソニーα7Ⅲまたはα7RⅢなどでキヤノンEFレンズを使ってみた使用感のレポートが上がっているようである。
そんな世の流れとは少しズレているのだが、α7Ⅱを手に入れた私も早速その性能にハマってしまっているところである。といっても、GMレンズだの、ツァイスだの、Gだのとすぐには買えない身であるので、まずはミノルタレンズなのである。手持ちのミノルタレンズなら、Gレンズもあるし、ツァイスは持っていないが(いずれプラナー85mm F1.4は買うと思うけど)、隠れツァイスことソニー85mm F2.8(※)は持っている。ということで、ミノルタソニーAマウントアダプターの出番である。
※ ソニー85mm F2.8は、レンズ構成が、ヤシカコンタックスマウントの「カールツァイス ゾナー85mm F2.8」に似ていると言われる。
AマウントレンズをEマウントカメラに付けるアダプターはソニーから四種類出ていて、その内訳は、APS-CとフルサイズそれぞれにMF用とAF用が出ているというラインナップだ。このMF用でも、レンズ内にモーターが付いているレンズだと、EマウントボディのAFが作動して高速なAFで使えるのだが、その手のモーター付レンズをあまり持っていない自分は、今回アダプター本体でAFが出来るタイプを購入した。ソニーLA-EA4という名のアダプターである。
このアダプター、Aマウント一眼レフのα99相当の部品が搭載されているそうで、トランスルーセントミラーおよびAFモーターが付いている。そのため、普通のマウントアダプターのような只の筒と違い、なかなかごつい。外見は
こちらの公式サイトで見てください。
手にしてみると、思っていたよりは手にフィットした。モーターの入っている下の出っ張りが指の置き場となって、それなりにホールディングできる。
肝心のAFの速さだが、ウチにあるAマウントのデジタル一眼レフは、コニカミノルタ時代の二機種に、ソニーのはα700にα200にα55と完全に旧機種なので、それらのどの機種よりもAFが速い。自分にとっては実用レベルである。
人の瞳に自動でピントが合う(驚くことに実際の人間だけでなく写真の瞳でも合う)という「瞳AF」というEマウント機の武器の一つは使えないし、画像面ほぼいっぱいにAFが動くα7Ⅱ本来のAF性能が活かせないのは悔しいが、それは純正FEレンズを買った時の楽しみとしておこう。
まあ、α7Ⅱ購入の理由のひとつは「フルサイズAマウント機」として使うというもの。いくつかのレンズを試してみたが、画質は所有Aマウント機より飛躍的に良いし、なんといってもフルサイズである。レンズ本来の画角で使えるというのは嬉しい。
最初に外で試したのは、ミノルタの35-70mm F4ズームだ。1985年「世界初の本格AF一眼レフ」としてデビューしたα7000のキットレンズである。近所の公園を犬の散歩に出かけた時のショットで、カスタム設定などを自分向きにセッティングする前の写真だが、中古で確か1.5kくらいの値段で買ったズームレンズでここまで写れば万歳である。
今後は他のマウントのアダプターも買う流れになりそうだ。そのあたりの話も、少しずつ書いていきたいと思うこの頃である。