新十津川
 深川から函館本線の特急スーパーカムイに乗った私たちは滝川に向かった。旭川発札幌行きの特急だけに自由席の車内は二人分空いている席はなくデッキ部に立つ。滝川までは一駅分で20分足らず。
 滝川は空知地方の炭鉱地帯の中心都市のひとつだが、今は昭和の景色を残しながら静かに佇む町である。駅舎は大きく往時をしのばせ、横には待合室が建物になっているバスターミナルがある。私たちはそこからバスに乗る。券売機で切符を買って新十津川役場行きバスに乗った。
 空知川を渡り、滝川の町から農地に入ると新十津川。「しんとつかわ」と読む。水害で村が壊滅状態になった奈良県の筒川村の人たちが入植して作った町である。町役場の前でバスを降りて、近くにあるコンビニで買い出しをして、左に向かう道をまっすぐ歩き駅に向かう。
 赤煉瓦の農業倉庫が建っている。その先に小さな白い駅舎が見えてきた。左には大きな病院がある。駅の後ろには防風林が並び、北海道の農村風景らしさに溢れている。
 駅舎に入ると壁にたくさんの新十津川駅の写真が飾られている。駅スタンプもあり、駅ノートも過去の分もまとめてファイルに閉じてあるなど、地元民とファンからの愛が詰まった駅舎だ。さっそく駅ノートにコメントを書いていると、鉄道グッズを近くの店で売っているとTさんが壁に貼られたチラシを見ながら言う。まだ列車の時間まで少しあるので店に移動。
 駅近くにある「寺子屋」という喫茶店で新十津川駅グッズが売られていた。クリアファイルには駅横に佇むポニーの写真がある。店のおばさんの話だと三頭いるそうで、今は冬なので外には居ないのだそうである。
 駅に戻る。駅舎から一段高い位置にホームが一面だけある。ホームに上がって振り向いて駅舎を見ると「ようこそ新十津川へ」という歓迎板が出入口に掲げられていることに気付いた。写真を撮っていると、ゆっくりと列車が一両で入ってきた。本日の一番列車であり最終列車である。札沼(さっしょう)線の新十津川~浦臼は今春から一日一往復しか走らない区間になった。列車は予想以上に乗客が乗っている。20人近くいるだろうか。もちろん全員おそらく鉄道ファンである。
 新十津川駅。かつて、この先さらに北上して留萌本線の石狩沼田まで線路が通っていたが廃止になり、今こうして一日一本の列車を迎える執着駅になっている。そして、この札沼線の末端区間も現在廃止予定に上がっている。
(RICOH GR)
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2016.11.30 Wed l 神奈川県以外 l コメント (0) トラックバック (0) l top
留萌本線
 留萌では駅の近くの旅館に泊まった。おばさんの笑顔で迎えられ部屋に入る。今日は風が強いが、今年は夏から風が強い日が多いのだとのこと。気温は思っていたよりは寒くない。それでも5℃は下回っているだろう。
 部屋で一休みしてから夜の留萌に出た。留萌の繁華街、というか飲食店が集まっているエリアは、駅から延びる道と先ほど歩いてきたメイン通り(と言っても片側一車線だが)の間にあり、駅前からだと1lmほど歩く。まずは某有名グルメ情報サイトで調べておいた地元人気の高い居酒屋に行く。もちろん途中の道に良さげな店があれば二軒目候補になる。
 一軒目の店は想像よりも中は広く、しかも金曜日とあって店内は賑わっていた。私たちはL字のカウンターの奥に座り、ヒラメやホッキの刺身に唸り、私の「北海道のアスパラはとても美味い」という声で注文したアスパラフライに舌鼓を打った。店員の対応もとても良く、地元で人気な理由がわかった。
 さて、二軒目に困った。次は庶民系の赤ちょうちん的な居酒屋に入ってみたいが、セレクトできなかった。留萌は港町だけにスナックが目立つ。それはそれで入ってみたい気もするが、二軒目はダメ元で創作居酒屋風な店に入った。しかし、そこはほどよく狭いスナック的な店内で雰囲気もよかった。ラム肉唐揚げと焼いてもらったツボダイが美味だった。魚を食べるときは食べられる部分はすべてきれいに食べるをモットーにしている私たちがツボダイをきれいに平らげたのは言うまでもない。
 翌朝、647の列車で深川に戻る。留萌駅はまだ駅員が現れず、ひっそりとしていたが、ホームに停まっている下りの増毛行きは数名のファンが乗っている。
 駅横に大きな空き地の広がる留萌駅。ここは貨物用の線路の跡だろうか。昔は留萌から日本海に沿って北に向かって羽幌線という路線が走っていた。
 列車はさすがに早朝だけに乗客は少なく10人に満たない。留萌を出ると線路はだんだん山間に入っていき、それと共に地面に雪が積もり始めた。秘境駅として、その手の愛好家に知られる峠下駅のホームは雪に埋もれている。NHKの朝ドラ「すずらん」のロケ地となった恵比島駅も雪に包まれている。
 恵比島を過ぎたあたりからだんだんと平野になっていき、石狩沼田や秩父別(ちっぷべつ)では高校生も数名乗ってきた。このあたりは深川市の都市圏なのだ(といっても人口三万人ほどの規模)。
 北一已(きたいちやん)駅の古い駅舎も味わい深い。ここの待合室にある鏡に刻まれている広告主の電話番号はなんと「三ケタ」だそうだ。何十年前の代物なのかわからないが、次回留萌本線に乗る時は降りてみたい駅である。その北一已を出ると終点深川。一時間二分の旅である。
(RICOH GR) ※この四枚組写真はSplit Photoというソフトで作成。左上は留萌。右上は峠下。左下は秩父別。右下は北一已。留萌以外は車内から撮影。
2016.11.29 Tue l 神奈川県以外 l コメント (0) トラックバック (0) l top
留萌
 瀬越駅の横から延びる坂道を上がると国道である。瀬越駅の風景は寂しく広々とした海岸だったが、国道に上がると留萌の住宅街の中だ。
 留萌(るもい)はこの辺りの中心都市であるが、人口はそれほど多くない。北海道の地方都市の風景によくあるように、高さの低い建物が並び、その建物の多くは昭和の頃のものなのである。それでも、コンビニを数軒見つける。北海道のコンビニであるセイコーマート、ローソン、セブンイレブン。コンビニがある町は都市に思う。それだけ交通網が整備されていることの証明である。
 海岸に沿ったルートから右に曲がり町のメインストリートに出る。商店が点在しているが、歩いている人もほとんど居ないし、走っている車の数もそれほどでもない。随分と昭和な建物が右手に現れた。一階だけスーパーとして営業しているようだ。「るもいプラザ」と書いてある。たいやき大好きなTさんが「たいやき」という文字を見つけ、少し小腹が空いていた私たちは暖を求めて「るもいプラザ」に入った。
 店内は日用品が売られており、入口にはベンチがあった。北海道の建物は寒さ対策で玄関が二重構造になっているが、ベンチはひとつめのドアとふたつめのドアの間、いわゆる雪切り室の部分にある。そのベンチに地元のお年寄りが数名座っていたが、店内は夜に入ってきたこの時間帯、ひっそりとしている。入口すぐ脇にあるたいやき売場で、Tさんは小豆、私はチョコクリームを注文。「北海道の豆は美味しい」などと私が説明しているとたいやきが焼けてきた。笑顔のおばさんから受け取り、こんがりパリパリで美味しいたいやきを食べてまったりする。
 店内の奥には椅子の置かれた休憩空間があり、ブックセンターと名付けられたこの空間では、住民が寄附したと思われる本や漫画がワゴンに入って置かれてあった。
 今や全国どこに行っても郊外型ショッピングモールがあり、田舎でよく見かけた小規模スーパーは消滅の一途を辿っている。ここもかつてはスーパーとして機能していたのだろう。今はその残像を映し出しながら細々と続いているといったところか。いつまでも元気に残ってほしい風景である。
(RICOH GR)
2016.11.27 Sun l 神奈川県以外 l コメント (2) トラックバック (0) l top
瀬越
 増毛から深川行きに乗る。来る時の列車に乗っていた人はほぼ全員折り返している上に、増毛から乗ってきた人も10人以上は居て、二両の車内は八割くらい席が埋まっている。そのほとんどが鉄道ファンである。
 空はだんだん暗くなっていく。時間は15時台から16時台にさしかかるところだが、雨が降ったり止んだりな天気なので日没が早い。現れる駅すべてが、自分にとって最後の風景である。12月5日、増毛~留萌は廃止となる。増毛~箸別の間の一駅間のように、線路の保線が万全でないからか最徐行で走らざるを得ない区間もあり、終わりゆく鉄道の哀愁が滲み出ていた。そんな感傷的な黄昏風景を少しばかり照明の暗いキハ54が走っていく。この車両も国鉄時代の昭和61年に登場した車両である。
 私たちは留萌のひとつ手前の瀬越で降りた。日本海に沿って走る増毛~留萌に於いてもっとも海がよく見える駅である。降りたのは私たちだけだ。列車はワンマン運転なので無人駅では一番前のドアしか開かない。運転士に留萌本線フリーパスを見せて下車。
 瀬越駅は目の前が海である。北の方角に向かって突き出ている岬は黄金岬という夕日を眺める名所で、以前留萌に来た時はそこで夕日を眺めた。その夕日をTさんにも見せてあげたいと思い、瀬越で降りるプランにしていたのだが、あいにくの天気である。
 しかし、この寂しい眺めが、去りゆく無人駅を最大限演出しているようにも思え、そして廃止を嘆く駅の涙にも思えた。
 ホームはやはり砂利敷きであり、駅舎はなく小さな待合室がホームにあるだけである。待合室に入ってみると、誰かが置いていったと思われる木製の椅子があり、そこにサンタクロースの人形が置かれてあった。待合室の白い壁は塗装がが所々剥げ落ち潮風を受けている。
 廃止になったあとも、ここにホームと待合室が残され、夕日を眺められるスポットになると良いなと思う。北海道には、そういう風に廃止後も保存されている駅はいくつもある。私たちは何度も立ち止まりながら、駅の横から延びる坂道を上がっていった。
(RICOH GR)
2016.11.26 Sat l 神奈川県以外 l コメント (2) トラックバック (0) l top
増毛
 増毛に着く前から外は雨になっていたが、降りてみると更に強くなっていた。ホームには屋根はないので、急いで駅舎に入る。駅舎は無人駅だが売店が営業していて魚介類の美味しそうな匂いがふんわりと漂ってくる。
 駅のまわりの建物はとてもレトロで、じっくり見たいと思っていたら、うれしいことに雨が止んできた。駅前の風待食堂に入ってみた。ここは高倉健さんの主演映画「駅 -STATION-」のロケ地になった町であるので、その時の写真が店内に飾られている。そして、増毛駅グッズも売られていたのでクリアファイルと硬券入場券を買った。
 列車の折り返し時間は50分ほどで、まだ少し時間があるので私たちは近くの海を見に行った。波が驚くほど高く、防波堤に強く打ちつけている。やがて再び雨が降ってきたので、慌てて駅に戻った。
 ホームでは名残惜しそうに写真を撮る人たち。私もカメラを構えた。
’RICOH GR)
2016.11.24 Thu l 神奈川県以外 l コメント (2) トラックバック (0) l top
増毛
 今回からしばらくは先日一泊二日で行ってきた北海道の鉄道旅の話を書きます。

 朝、スカイマークで羽田を立った私は、新千歳空港駅から快速エアポート、札幌駅から特急スーパーカムイで旭川の少し手前にある町である深川駅へとやってきた。深川駅で降りて、今月から発売が開始されている「留萌本線フリーパス」を購入すると、駅名が書かれたネックストラップを貰えた。
 留萌本線は深川~増毛を走るローカル線であるが、12月5日に留萌~増毛が廃止される。そのためか、金曜日であるにも関わらず、それなりにファンの方々の姿を見かける。私と同行のTさんも皆さんと一緒に窓口で並んで切符を買ったのだった。
 ホームに行くと一両増結作業が行われていた。ファンの来訪に備えて二両で運転されているようだ。車内は30人以上乗っているが、ほとんどは地元民ではないと思われる人である。
 列車は深川を出発すると雪に覆われた平野の農地を走る。現れる駅はいずれも簡素な無人駅だ。降りてみたい衝動に駆られるが、留萌まではしばらくは存続するので、それはまたの機会としよう。列車は次第に低めの山地に入っていき、その名もずばりな「峠下」という駅を過ぎる。ここも駅前は人家のないいわゆる秘境駅で魅力的だ。
 沿線で唯一駅員のいる駅である留萌駅を過ぎると、右手には日本海が現れる。今日はあいにくの曇天で、しかも先ほどから雨模様になってきたので海は沈んだ色に染まっている。
 留萌から先も小さな無人駅が続く。私はドアのあるデッキ部に立って後方から駅とそのまわりの風景の動画を撮り始めた。ホームが砂利敷きな駅は北海道では珍しくなく、むしろローカル駅の標準型だが、簡素な板張りのホームを持つ駅もある。そういう駅は長さが一両分にも満たない長さで、先頭のドアの部分に合わせて停車する。ほとんどの駅は乗降がないまま、終点の増毛に着いた。増毛は「ましけ」と読む。駅のすぐ近くが海で港である人口五千人の町だ。
(RICOH GR)




2016.11.23 Wed l 神奈川県以外 l コメント (2) トラックバック (0) l top
新丸子
 新丸子駅の南寄り、東横線のガードに沿って歩き始める。ガードの西側は居酒屋がぽつぽつ建っているというくらいで特筆すべき点はないが、東側に行くと雰囲気が一変した。飲み屋に混ざってナイトスポット的な店もある。日も暮れてきたので、うらぶれた歓楽街のような景色に思えてくる。
 新丸子は昔ながらの住宅と商店の密集した町だが、その向こうには武蔵小杉のタワーマンション群が見える。開発によって急速に発展している武蔵小杉とはさほど離れていないというのに、駅が一駅違うだけで雰囲気ががらりと変わる。どちらが町として魅力的かはさておき、写真の被写体としては新丸子のほうが面白かったのである。
(PENTAX Q LENS:PENTAX 01 STANDARD PRIME ※135換算47mm F1.9)
2016.11.18 Fri l 川崎北部・横浜港北 l コメント (0) トラックバック (0) l top
新丸子
 九品仏駅から自由が丘駅に出て、東横線に乗って新丸子駅で降りた。帰路へは武蔵小杉駅で降りることになるのだけれど、少し時間があるので一駅手前で降りたのである。新丸子から武蔵小杉は1kmも離れていない。
 新丸子駅からは等々力競技場が近く、駅前には案内板も立っている。駅からほど近い道は何度も歩いたことがあるが、この駅で降りるのは多分初めてだ。駅からは細い商店街が延びている。東に向かう道も、西に向かう道も、それほど商店街そのものは長くはない。
 東横線のガードに沿って南北に歩いてみようと決める。南に向かって歩いていくと武蔵小杉に着く。
(PENTAX Q LENS:PENTAX 01 STANDARD PRIME ※135換算47mm F1.9)
2016.11.17 Thu l 川崎北部・横浜港北 l コメント (0) トラックバック (0) l top
浄真寺
 城址には色んな形がある。公園になっていたり、学校になっていたりするものが多いけれど、お寺が城址という場所がある。今回は東京都世田谷区の奥沢にある浄真寺に行ってきた。
 東急大井町線の九品仏(くほんぶつ)駅で降りる。手前は自由が丘駅で賑わっているが、こちらは静かな高級住宅街といった風情だ。九品仏駅はホームが短いため先頭車両のドアは開かないとアナウンスがあり、私は慌てて二両目に移動して降りた。島式ホームの端に改札があり、駅を出て南北どちらに向かうにしても踏切を渡らないと行けない造りになっている。
 駅からすぐの所に参道があり、やがて門が現れる。境内は広く、駅名になっている九品仏は本堂の向いにある3つの阿弥陀堂に3体ずつある阿弥陀如来像である。
 この大きなお寺は、かつて奥沢城であった。世田谷城の城主である吉良氏によって築かれた世田谷城の出城であり、大平氏が城主を務めた。境内の周囲には土塁が残り、堀の跡と思われるような小道もある。参拝後、お寺のまわりを歩いてみたが、お寺のある位置が台地の上であることがわかった。急な坂道はないが、昔はもっと勾配があったのかもしれない。
 現在はあくまで城址というより、お寺として周囲の街並みと共に景観が構成されているけれど、かつての景色を想像しながら歩いてた。
浄真寺について
奥沢城
(PENTAX Q LENS:PENTAX 01 STANDARD PRIME ※135換算47mm F1.9)
2016.11.16 Wed l 神奈川県外の戦国史跡 l コメント (0) トラックバック (0) l top
扇町
 鶴見線の終着駅である扇町に着いた。周辺は工場地帯であり、この駅を利用する人も通勤客がほとんどであるので、日曜の午後はひっそりとしている。ホームは1番線しかなく、無人駅であり、改札は簡易型ICカード読み取り機が設置されているだけという造りだ。駅は簡素な造りだが周囲には貨物用の線路が何本も通っており、貨物列車用の鉄道職員は居るようである。
 そんな扇町駅には猫が何匹か暮らしている。都会の喧騒から離れたこの工場地帯の無人駅で、猫は静かに暮らしている。ラッシュ時を除けば電車の本数はとても少なく、時間帯によっては二時間くらい間が空く時もある。そういう駅だからこそ、猫も留まっているのだろう。もちろんご飯の確保も約束された場所なのだろう。
 私が到着すると既に先客が居て猫と戯れていた。やがてスクーターに乗った男女も現れた。こういった猫好きと、貨物列車の職員に可愛がられて、工場地帯の猫は今日ものんびり過ごしている。
(SONY α55 LENS:MINOLTA AF 50mm F1.4)
2016.11.14 Mon l 川崎南部・鶴見 l コメント (2) トラックバック (0) l top
扇橋
 先日、ミノルタの100mm SOFTというレンズを買った話は既に書いたけれど、同じ日にRISINGというメーカーのピンホールレンズも買った。ピンホールレンズというものは、小さな穴をレンズ代わりにして撮影するもので、その写りは緩く、旧く、懐かしさのようなものが出来上がる。ちなみに、都内の店で新品をワンコインで買ったのである(人気メーカーのマウントを除いたセール品)
RISING PINHOLE LENS WIDE V (Aマウント用)
 構造上、絞り羽根とかはないので露出はMモードにしてシャッター速度を決めて撮らなくてはいけない。絞り値の関係でファインダーが暗くなってしまうので光学ファインダーの機種だと構図が決められず、外付けファインダーを用いるか、ノーファインダー撮影を強いられる。このシリーズは3種類のレンズがあり、私の買ったのは超広角。構図決めはなんとか勘で出来そうだけど、そこはファインダーが使えるに越したことはない。そんな状況ではあるが、Aマウントの強みは電子ファインダー(EVF)の機種があることだ(というか、今はEVFの機種だけになってしまっているが)。EVFだとカメラ側で設定した露出の状況に合わせてファインダーに映る映像の明るさが変化するので、撮影に適した明るさにセットした段階でファインダーも、その明るさに合わせて明るくなるわけである。
 そんな理由で、α55に付けて鶴見線の終着駅である扇町駅に向かった。ピンホールレンズを使うのは初めてなので勝手がわからない点もあるが、試行錯誤してやってみよう。
 三脚を持ってこなかったので手振れしないシャッター速度で撮るためにISO感度を思いっきり上げる。USO3200を下限として、少し暗い場所ではISO12800まで上げて撮ってみた。高感度ノイズとか気にするようなレンズではないので、そこは気にしない。
 逆光で撮るとなかなかいい感じになった。夕方の工業地帯の運河をノスタルジックに撮る。手前は鶴見線の鉄橋である。
(SONY α55 LENS:RISING PINHOLE LENS WIDE V)
2016.11.13 Sun l 川崎南部・鶴見 l コメント (0) トラックバック (0) l top
沼間
 山に沿って横須賀方面に行くと、やがて横浜横須賀道路の高架が現れた。線路を越えた向こう側に逗子インターチェンジがある。私は線路は超えず、更に山と山の合間の谷に入っていく。
 谷底を走る道路は横須賀の船越、駅でいうと京急田浦駅の方面に向かう道で、結構交通量は多いが景色は山に挟まれた景色である。地形的にあまり日が当たらない場所だが、このように道路事情は悪くないので割と居人家があり、斜面を登った所に家が建ち並んでいる。
 この道は船越方面に向かって路線バスも走っており、バス停によるとこの辺りは沼間坂というらしい。谷を歩き始めて五分ほどで沼間トンネルが現れた。それほど長いトンネルではなく、すぐ向こうに横須賀市の景色が見えている。トンネルを歩くのは苦手なので引き返す。
 横須賀線の線路の所まで戻った。陸橋で線路を越える。眺めのいい場所だ。電車を入れて撮ろうと考えたが、なかなか電車はやってこない。この区間は大体20分間隔で走っている。横須賀線のローカル区間である。結局、風の寒さに負けて電車のいない写真を撮る。右が東逗子駅から歩いてきたエリアで、左が東逗子や逗子方面への県道が通っているエリアで手前奥にインターチェンジがある。
(RICOH GR)
2016.11.12 Sat l 逗子 l コメント (0) トラックバック (0) l top
法勝寺
 東逗子駅前から横須賀線に沿って横須賀方面に歩いていく。県道は幅が狭いが交通量は多い。小さな踏切を渡って向こう側に出る。こちらは住宅地で落ち着いた空間である。
 少し歩くと、法勝寺というお寺が現れる。説明板が立っていたので読むと、かつてこの辺りは沼浜郷と呼ばれていたそうで、それだけ沼が多い湿地帯だったのだろう。現在の地名も沼間である。ここに源義朝(源頼朝の父)の邸宅である沼浜邸があったと言われていると書かれてあった。
 法勝寺は山の斜面の下に建っていた。境内には幼稚園が併設されており、そことの間には壁がなく、本堂のすぐ近くを子供たちが遊んでいる。境内に子供の声が響き渡るというのは、なかなか活気が感じられて良いものに思える。子供の声を背景に参拝。
 法勝寺から更に横須賀方面に歩いていく。沼間は小さな川が多く、歩いていると小さな橋をあちこちに見つける。谷が広がり出来ている平地に鉄道や道路、そして人家が築かれている。そんな町である。
(RICOH GR)
2016.11.10 Thu l 逗子 l コメント (0) トラックバック (0) l top
池子
 久し振りに東逗子のあたりを歩いてみようと思い、やってきたのは京急逗子線の神武寺(じんむじ)駅。ここから徒歩10分ほどで東逗子駅に出られる。
 横須賀線の東逗子はお隣の逗子に比べると随分と田舎な風景の駅で、駅前にバスターミナルもなく、小さいロータリーがあるだけであり、賑わいは今ひとつ。だが、そんな風景が好ましい。駅前の向こうにある小山の間に入っていくと、そこは二子山ハイキングコースで、二つの山頂を抜けると葉山町の長柄(ながえ)の方に出ることが出来る。このコースはさほど長くなく、今のシーズンはオススメである。
 もうすぐ東逗子という所に逗子第一運動公園がある。市民がスポーツや散歩を楽しむその公園の片隅に、京急600形が保存展示されている。近年補修されて塗装が綺麗に直されたようで、二年前に来た時より赤の鮮度が高い。カメラを構えていると、傍の横須賀線の線路をJRのE217系が駆け抜けていった。
(RICOH GR)
2016.11.09 Wed l 逗子 l コメント (0) トラックバック (0) l top
田浦
 夏あたりに、常用のコンデジを新たに買いたいと考えていた。さすがに、GR DIGITAL初代という10年以上前のコンデジをメインのコンデジとして使っていくことに限界を感じていた。というか、露出の調子が少し怪しくなっていたのである。
 そうなのだ。私のGR DIGITALは初代モデルなのである。中古で買ったので自分の手元にやってきてからは5年くらいだが、よくここまで故障せずに動いてきたものだと感心している。これからはメインからははずして大事に隠居生活させていこう。
 そんなわけで、候補を練るため色々と調べた。ミラーレスに広角レンズという組み合わせも検討した。そして、それに決まりそうな流れになっていた。しかし、やはり「GRの代わりはGR」で良いんじゃないか?というか、結局他のカメラを買っても、そこに行きつくのではないか?そう考えて、センサーがAPS-Cサイズになって大幅にモデルチェンジされたモデルであり、それまでのモデルのコンセプトを受け継ぎつつ新たな方向性を踏み出したモデルと言える「リコーGR」を買ったのであります。現行モデルの「GR2」と比較しても、大きく見劣りしない性能。以前から欲しかったカメラなので、素直に嬉しい。買ってよかった。
 センサーサイズが大きくなったので、大きさは一回り以上大きくなったけど、デザインは基本同じようなものなので、操作に関しては問題なし。GRシリーズの操作性はとてもいい。そして、売りのひとつであるカスタム設定のメニューの豊富さも嬉しい。これは初代GR DIGITALよりも遥かに設定できる項目が増えていて、自分の使いやすいように早速ファンクションボタンなどを設定。
 試し撮りに行く場所をどこにするか。自分にとっての試し撮りの定番である鶴見線にするかと思ったけれど、その日はとても寒く、あまり長い時間歩きたくない心境。そんな感じで、横須賀線の田浦駅にやってきた。
 田浦駅はトンネルに挟まれた駅で、11両編成の電車だとホームに収まりきれず、一部の車両がトンネル内に入ってしまうため、その車両のドアは開かないという構造になっている変わった駅。しかし、ここの静かな雰囲気はとても田舎感あふれていて好ましい。いろんなモードで試し、絞りを開けたりもしながら、その写りを実感した。よきパートナーになれそうだ。
(RICOH GR) ※クロスプロセスモードで撮影
 
2016.11.07 Mon l 横須賀(横須賀中央田浦周辺) l コメント (0) トラックバック (0) l top
等々力
 J1リーグに所属する川崎フロンターレのホームスタジアムである等々力競技場に行ってきた。等々力は「とどろき」と読みます。
 等々力は昨年改修によりメインスタンドが一新され、二層建ての立派なメインスタンドに生まれ変わり、収容数も五千人ほど増えた。結果、フロンターレの平均観客数は二万人を超えている。毎試合満員が続く等々力の賑わいは、フロンターレがJ2に居た頃の平均三千人台の観客数だった時代を生でたくさん観てきた身には隔世の感がある。
 そんなわけで、改修後はじめて等々力に行ってみた。最寄の武蔵小杉駅周辺の発展ぶりも凄まじいものがあるけれど、外から見た等々力のメインスタンドの堂々たる佇まいも相当なものがある。駅前からグッズを身につけ歩く人が大勢いたが、スタジアムのまわりはお祭りムードである。スタジアム前の広場では試合前のイベントが行われている。等々力での試合は二週に一度のお祭りと同義であるのだ。
 キックオフ一時間前に着いたけれど、自由席はほぼ満席。アウェイ広島側の二階席も一応ホーム自由席であるので、そこに空席が多少残っているのを見つけ何とか座れた。ちなみに、この二階の一番端にも少しだけアウェイ用の席が用意されていて、ホーム側と仕切られていた。
 Jリーグは一部クラブを除き、割と家族連れが多い印象があるが、中でも等々力は家族連れの来訪率が高い。自転車で来ている子供たちもいる。球技場ではなく陸上競技場なので見づらいのが難点だけれど、ここのアットホームな雰囲気は好きである。この試合は見事2-0で勝利となり、スタジアム全体は大きな拍手に包まれた。
(iPhone5) ※スイングパノラマ機能で撮影
2016.11.05 Sat l 川崎北部・横浜港北 l コメント (0) トラックバック (0) l top
ゆめが丘
 ゆめが丘駅のまわりを歩いてみることにした。駅の東側を環状4号線という道路が横切っている。その道路を歩き始めると、ゆめが丘駅を遠望出来る。駅を遠くから眺めていると、ちょうど横浜方面から電車がやってきた。
 写真のとおり、駅前は空き地が広がっているが、再開発事業が計画されている地区なので、いずれこの駅前も発展する可能性は大いにある。相鉄線は現在、JR線と東横線に乗り入れするための工事が行われており、それが完成すれば都内に直通する路線になる。ゆめが丘が新宿渋谷に直通で行ける駅として、ニュータウンになる可能性は無いわけではない。と思いたい。
 もっとも、私がこうしてわざわざ帰路とは逆方向なのに訪れているのは、そのローカルな風景と、駅の変わったデザインに惹かれたからである。いつまでこの景色が見られるのか?個人的には、新興住宅地よりも、こういう景色のほうが好きだ。
 環状4号線を少し歩くと、横浜市営地下鉄の下飯田駅が現れた。ゆめが丘駅とは乗り換え駅として設定されてもいいくらいの至近距離である。こちらも相鉄線と同じく、横浜と湘南台を結ぶ路線である(もちろん経由地は違う)。
 下飯田駅は小さなロータリーがあるだけの駅前で、ホームの部分だけ頭上が地上に面した造りになっていた。ただし、ホームの大部分の頭上は一階に位置する駅舎が覆っているので、空が少し見える両端を除いて、ホーム自体は地下駅とあまり変わらない眺めであった。
(RICOH GR DIGITAL) ※写真はトリミングをしています
2016.11.02 Wed l 横浜郊外 l コメント (0) トラックバック (0) l top