天橋立
 夕日ヶ浦木津温泉駅に戻り、ホームにある足湯に少し浸かったあと、京都丹後鉄道の旅を再開した。列車は一般座席車の他に「あかまつ」という特別車を連結している。緑深い峠の下のような所をひたすら走った列車は、豊岡駅に着いた。
 豊岡は但馬地方の中心地で、山陰本線と接続している。我々は駅の売店を物色してパンと缶ビールなどを買い、ホームに戻った。豊岡から折り返しとなる宮津方面の列車は今乗ってきた列車である。往復で趣向を変えて「あかまつ」のほうにも乗ってみたい。車両のそばに立っていた女性乗務員の方に聞いてみたところ、310円の指定券を買えば乗れるという事なので乗ることにする。
 「あかまつ」はウッドテーブルやラックを備えた内装で、我々が選んだ席は窓に向かって座るテーブル席である。テーブルの上にメニューが置かれてある。「丹後プレミアム」と「天橋立プレミアム」という地ビールがラインナップされている。さっそく缶ビールをパンで空けて地ビールを注文し、農村風景とともに味わう。座っている向きは違うが、先ほど見てきた風景なのにひと味違う風景に見えるのは何故だろう。
 我々は天橋立駅で名残り惜しく「あかまつ」を降りた。駅前通りを歩き、土産物屋を抜けて観光船乗り場に向かう。駅から迂回している道なのは、店に立ち寄ってもらうための施策だろう。船は接続よく、すぐに出発となった。甲板に出て潮風を受けながら15分ほどの短い船旅。かもめやトンビが船について飛んでいる。餌をもらえることをわかっているからだろう。
 船を降りた先に神社があり、そこで参拝をしたあと、ケーブルカーに乗って天橋立を見下ろす山上に出る。傘松という名のその展望公園で風景を楽しむ。土曜日なので観光客が多く賑わっている。
 帰りはリフトに乗ってみた。リフトはケーブルカーに比べ速度が遅いので景色をゆっくり眺められる。私は天橋立に来るのは三回目だが、初めて来た時は年末だったので一面雪でリフトは運休、観光客はほとんど居なかったことを思い出す。冬景色も素晴らしかったが、夏の青さに溢れた景色もいいものだ。さすが日本三景である。
 帰りの船は鳥と戯れるため、Tさんは「かもめのえさ」を一袋購入。客席の上にある展望甲板に上がり、かもめに向かって餌を投げる。えさをキャッチする要領のいいかもめと、そうではないかもめがいるのは、人間社会の縮図を見ているようで身に沁みる。そして、餌を横取りしようと猛烈な勢いで飛んでくるトンビは、かもめと違って鋭さのある動きで怖かった。トンビの怖さは三浦半島でさんざん味わっている私は、Tさんに注意を促す。
 船を降りると、すぐそこに文殊堂がある。頭が良くなるようにと祈りを捧げる我々であった。
(RICOH GR DIGITAL)
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2016.09.28 Wed l 神奈川県以外 l コメント (0) トラックバック (0) l top
夕日ヶ浦
 一日目は福井県の小浜市に泊まった。私は小浜には四度目くらいの訪問になるけれど、一度も店で飲食をしたことがないので、駅前のホテルの和室に荷物を置くと、はりきって夜の町に出た。駅前通りをふらふら歩き、二軒の店をハシゴして美味しい魚や地酒を味わった夜だった。
 二日目は小浜線で東舞鶴まで出たあと、舞鶴線で西舞鶴に出て、京都丹後鉄道の旅を開始した。三千円ほどで買える「天橋立まるごとフリーきっぷ」を購入し、水色のボディが可愛いディーゼルカーに乗車する。このきっぷは京都丹後鉄道の全線と、天橋立周辺の交通機関に乗り放題のきっぷである。第三セクター鉄道に心惹かれるというTさんは京都丹後鉄道に乗るのは初めてなので、今回の訪問で一気に全線乗ってしまうプランである。
 西舞鶴を出た列車はのどかな農村地帯を走る。途中、由良川という大きな川の河口付近を低い鉄橋で渡る区間があったりするが、意外と日本海は見えない。ようやく見えてくると宮津であり、天橋立である。こちらは後ほど訪問する。
 我々は一気に宮津を越えて、京都府丹後地方の端にやってきた。夕日ヶ浦木津温泉駅は足湯があり、駅舎も湯治場の建物風な駅舎である。
 予定では駅の近くにある木津温泉の旅館の温泉に入るつもりだったが、本日団体が多く準備が忙しいのでと断られる。一旦駅に戻り、計画を練り直してみる。駅から海の方に出ると夕日ヶ浦温泉という所がある。「この閑散とした駅前ではバスはないか。というか、タクシーもいないよ」と嘆いていると、ちょうどバスがやってきた。運転手に温泉街のことを確認し乗車。
 10分ちょっとでバスは「浜詰」というバス停に着いた。あたりは旅館が並ぶ。その建物の間の細い道を抜けると日本海だ。駅に戻るバスの本数が少なく、30分ほどしか余裕がない。ここでゆっくりしていると天橋立で観光が出来ないため、我々は温泉はあきらめ。海で遊ぶことにした。
 綺麗な浜と綺麗な海。波が怖いほど高い。サーファーたちの姿が目につく。前日の琵琶湖の時と同様に、Tさんがサンダルを脱いで海に入っていく。波にさらわれないよう、注意をしながら海に漬かるTさんを見ながら、私も波打ち際で波と戯れた。
(PENTAX Q LENS:PENTAX 01 STANDARD PRIME 135判換算47mm F1.9)
2016.09.26 Mon l 神奈川県以外 l コメント (0) トラックバック (0) l top
近江舞子
 信楽を出た私達は貴生川からは草津線ではなく私鉄の近江鉄道を利用した。行きと帰りで別なルートを楽しもうというわけである。駅できっぷを買ったところ、事前に調べた金額より40円ほど安い。券面を見ると「一日乗車券」のようなきっぷだった。駅員さんが気を利かしてくれたのだった。
 近江鉄道は元西武鉄道の電車が二両で田園風景をのんびり走る。昼下がりの車内は空いており、とてもまったりした雰囲気である。私達の乗った電車は米原行きなので、途中の八日市駅で乗り換えて近江八幡駅に着いた。水路の町なので観光をしたいところだが、ゆっくりする間もなく東海道本線に乗り換える。
 京都のひとつ手前の山科で湖西線(こせいせん)に乗り換える。Tさんのリクエストで琵琶湖を見に行くのだ。やってきた電車は117系という、かつて京阪神地区の新快速で活躍していた電車。大学生で少し混む車内も、駅に着くごとに乗客が降りていき、琵琶湖側の席に座ることが出来た。湖西線は琵琶湖がよく見える路線なのだ。
 今回の旅程作成には苦心した。基本は気ままに旅をする方向を好む我々だが、ローカル線を挟む旅では、しっかりとプランニングをする必要がある。最初に作った旅程は京都から時計回りに巡るもので、これだと琵琶湖観光にも時間をとれたのだが、三日目がうまく回れない。出来あがった旅程は京都から時計と反対回りになった。行きたいところを全て回るために何か一個所が犠牲になる、それが琵琶湖になった。
 こうして私達は僅か20分ほどの滞在時間という綱渡りをするために、琵琶湖になるべく近い駅である駅で降りることになり、やってきたのは近江舞子駅なのであった。人の名前みたいなこの駅。駅から徒歩数分で琵琶湖である。湖西線は北陸方面の特急が高速で走る路線なので高架である。ガードに沿って歩くと、すぐに右に曲がる道があり琵琶湖が現れた。
 Tさんはサンダルを脱いで湖に入りたいと宣言し、短い時間ながら湖の水遊びを楽しむ。砂も綺麗、水も透き通るような青さ、空も広い。さすが日本で一番大きな湖。短い時間ではあったが楽しい時間を過ごし、我々は楽しみ過ぎて時間の余裕がなくなり、駅まで走ることになるのであった。
(PENTAX Q LENS:PENTAX 01 STANDARD PRIME 135判換算47mm F1.9)
2016.09.25 Sun l 神奈川県以外 l コメント (0) トラックバック (0) l top
信楽
 9月上洵に二泊三日で近畿地方に旅をしてきた。いわゆる青春18きっぷ旅だけれど、今回から数回はその話を。

 新幹線で京都駅に降り立った私とTさんは、東海道本線の新快速に乗って草津駅へ向かい、草津線の緑色の113系電車に乗り換えて貴生川(きぶかわ)で降りた。ここから第三セクター鉄道「信楽高原鉄道」というローカル線が出ている。Tさんが乗ってみたい!とリクエストを出して今回の旅程に組み入れた場所である。
 今回の旅は北近畿を回る旅なので、滋賀県でゆっくりしている時間はあまり作れない。試行錯誤の末に組み上げた旅程は、終点の信楽駅滞在が一時間というものになった。
 列車は一両。貴生川を出ると山の中に向かっていく。山はそれほど険しくないが、沿線には人家はほとんどなく、そのためしばらく駅は現れない。信楽の町が近づいてくると駅が立て続けに出現し、ディーゼルカーは丹念にそれらの駅に停まっていく。車内は20人も居ないほどの乗車度で、私達の座るボックスの向かいには小さな子供を連れた奥さんが座っている。地元の人だろうか?
 信楽は信楽焼で知られる町で、ホームにはたくさんの信楽焼のタヌキが鎮座して列車を迎えてくれた。タヌキたちの写真を撮ったあと、駅前に出る。町の中心部は少し離れているので駅前はひっそりとしているが、巨大なタヌキがそんな駅前を見守っている。駅のすぐ近くにあった工房の庭先には数十匹のタヌキが並んでいた。
 タヌキづくしの信楽駅前を軽く歩いたあと、駅前にある蕎麦屋に入り昼食。店のおばさんと談笑しているとテレビの取材がやってきた。シャイな私達は取材は辞退したが、蕎麦は美味しかった。Tさんが頼んだしいたけ蕎麦のしいたけのどんぶりを覆う大きさに圧倒されつつ、その美味しさに満足して店を出る。
 列車の時間までまだ少しあるので、駅構内にある土産物屋を見たりして過ごしていたが、待合室に犬を連れたおばさんが現れた。ちょっぴりタヌキを思わせるような、その可愛らしい顔を見ていると犬が寄ってきた。犬は我々と旧知の仲であるかのように、笑顔でなついてくる。やがてもう一匹現れて待合室は明るい雰囲気に包まれた。
 我々はお礼を言って列車に乗り込んだ。二匹とも改札から手を振ってくれている、私達は立ち上がって何度も頭を下げた。ゆっくりと列車は発車していく。
(PENTAX Q LENS:PENTAX 01 STANDARD PRIME 135判換算47mm F1.9)
2016.09.24 Sat l 神奈川県以外 l コメント (0) トラックバック (0) l top
東山北
 東山北駅周辺を歩き始めた。空の青さを水たまりが反射している。カスタムイメージを「銀残し」にして撮ってみる。
 少し歩くと小川が流れていた。山の麓にある小さな町に流れる小川。絶景ではないけれど、なんだか落ち着く風景である。しばらく川の横に立って、川に架かる橋と、その向こうにそびえる山を見ていた。
 駅は築堤の上にあるので、電車は小さな町を見下ろしながら走っていく。上り電車が走り去っていった。次の電車まで40分ほどあるが、のんびり待とう。先ほどの通り雨の時と違って、ホームに高校生が増えてきた。山から吹いてくる風は心地よい涼しさである。
(PENTAX Q LENS:PENTAX 01 STANDARD PRIME 135判換算47mm F1.9)
2016.09.22 Thu l 足柄 l コメント (0) トラックバック (0) l top
東山北
 10分ほどホームで雨宿りをした。わずかな屋根のスペースの下で空を見つめていた女子高生は、同じ電車から降りた友人らしき男子高校生に声をかけられて、一本の傘で帰っていった。傘を持っていない人は地元の人間ではないようで、一人雨宿りをしながら景色を眺めて過ごした。
 東山北駅は戦後に造られた、御殿場線としては新しめの駅で、駅舎はなく、屋根が架かっているだけの小さな玄関をくぐると、左右にスローブのような細い坂道が下に向かっている。私は左に下りてみた。
 下りると、周辺の散策コースを説明した案内板が立っていた。色々と見どころがあるようで、その中に河村城址もある。河村城址はそういえば山北町だったなと思い出し、行ってみようかと思ったが、こちらは山北駅からのほうが近く、時間的にものんびりしていられないので今回はあきらめた。
 案内板の先には山北高校が建っている。下校の生徒が歩いていてもいい時間だが、道はひっそりとしている。住宅はそれなりにあり、少し開けた農村といった風情のある駅前だ。空はだいぶ青空になってきた。少し駅周辺を歩いてみよう。
(PENTAX Q LENS:PENTAX 01 STANDARD PRIME 135判換算47mm F1.9)
2016.09.21 Wed l 足柄 l コメント (0) トラックバック (0) l top
東山北
 湯河原を出発した私は、夕方はどこに行くか電車の中であれこれ検討していた。当初は伊豆方面に行くことを考えていた。まだ降りたことのない函南(かんなみ)駅で降りて温泉とお寺巡りを計画していたのだが、時間的にのんびり出来ない時間になってきたので、小田原方面に出ることにした。青春18きっぷはこういう時にきまぐれ旅できるのが良い。
 しかし、私の乗った電車は小田原のひとつ手前の早川駅で停まってしまった。トラブル発生である。小田原駅で停まってくれれば小田急で迂回できたのにと残念がりながら、30分以上の足止めを受けて、次の目的地に向かうため国府津(こうづ)駅に降りた。小田原駅からふたつめの駅である。
 国府津からは御殿場瀬に乗り換える。接続はとくてもよく、早川駅での足止めは結局あまり影響のない結果になった。それほどに御殿場線は本数が多くないローカル線なのである。
 そんな御殿場線に乗りながら山の方を目指す。電車は車掌が乗務しないワンマン運転で、無人駅で降りる際には一番前の車両の一番前のドアから降りることになっている。御殿場線は無人駅だらけで、途中駅では松田駅だけがすべてのドアが開いた。私は松田のひとつ先の東山北で降りる。御殿場線の神奈川県内の駅で唯一乗り降りしたことのない駅だから、という理由なので目的地はない。景色はだんだん山の中に入ってきた。
 東山北に着いた。運転士にきっぷを見せて一番前のドアから降りると、そこは豪雨の世界だった。東山北駅のホームは簡素で、屋根も短いものが二個所あるだけである。私が降りた場所からは屋根は離れていた。カメラを懐にしまって屋根までダッシュする。空は明るい。通り雨に違いない。しばらく屋根の下で雨宿りをする。
(PENTAX Q LENS:PENTAX 01 STANDARD PRIME 135判換算47mm F1.9)
2016.09.20 Tue l 足柄 l コメント (0) トラックバック (0) l top
湯河原
 細い温泉旅館の道から更に細い路地に入る。ブロック塀と低い石垣に挟まれたその細い路地は山の斜面で突き当たり、そこを道なりに右の折れるとすぐに二軒の建物に突き当たる。一軒は温泉旅館、もう一軒は小さな民宿みたいな建物。
 その小さな建物の一階に木のベンチがあり、下駄箱が設置されている。脇の階段を下りると。半地下のような位置に温泉があるのだが、壁などで遮られていないので下駄箱の所から脱衣所を見下ろす格好になっている。。階段は低いので脱衣所が丸見えというわけではなく、とりあえず靴をしまって脱衣所に向かい、ロッカーの有無を確認。籠が備えられた棚があるだけなので、貴重品は預けるようにと張り紙がしてある。
 受付は二階にあるので、一旦外へ出て階段を上がり玄関先で声をかけると、手前にある部屋から女将さんが出てきた。入浴料200円。貴重品を預ける必要がなければ、脱衣所にある箱に直接お金を入れる仕組み。
 浴室は広くなく、楕円形の小さな浴槽と、三人ほどが並べる洗い場がある。湯に手を入れてみるととても熱く、桶で湯をすくって水で薄めて体にかけるを何度も繰り返したが、結局浴槽に入ることは出来なかった。湯は匂いは特になく、色も透明といったところ。
 何十回も湯をすくった桶で湯浴びをして上がった。浴槽に入ることは出来なかったものの、風に吹かれながら道を歩いていると、肌がとてもすべすべした。また歩いて大汗をかくのははばかられたので、湯河原駅まではバスで帰ることにした。15分間隔ほどで走っているバスは、さほど待たずにやってくる。車内は冷房が効いていて涼しかった。「ままねの湯」、皮膚病によく効くという古きよき姿の温泉。また訪れたい。
(PENTAX Q LENS:PENTAX 01 STANDARD PRIME 135判換算47mm F1.9)
2016.09.18 Sun l 真鶴・湯河原 l コメント (0) トラックバック (0) l top
湯河原
 湯河原温泉の中心部にやってきた。ここから先は山に入っていくような地形で、道路は千歳川を渡り、これまで左にあった川が右になる。
 歓迎アーチをくぐり、細い道に入ると、これから向かう予定の温泉の駐車場があった。近くには湯河原温泉で唯一の混浴露天風呂を備えた旅館も建っている。さて、目的地となる温泉は混んでいるだろうか?混んでいない時間帯を狙い、13時過ぎの到着となった。歩いている人はほとんどいない静かな道を、レトロな温泉を目指して歩く。
(PENTAX Q LENS:PENTAX 01 STANDARD PRIME 135判換算47mm F1.9)
2016.09.17 Sat l 真鶴・湯河原 l コメント (0) トラックバック (0) l top
泉
 曇り空だが湿気があって暑い。帽子を被って歩いていたけれど、日差しが強いわけでもないのに疲れてきた。泉五軒町の遊郭跡近くに泉公園という公園があったので昼食休憩することにした。
 屋根付きベンチに座り足を伸ばす。バッグからパンを取り出したら、ベンチの下から猫が現れた。黒と白のその猫は、鳴き声を出しながら近づいてきたので、パンを一切れ差し出してみた。ひょいと指に乗せたパンを食べたので、あとは少しずつちぎって下に置く。
 すると、別の猫もやってきた。二匹とも食べられるように、うまく下に置きつつパンをあげていたら、更にもう一匹現れる。もう自分はパンを食べ終わるところである。もう少し早く来てくれたらと。声に出してもうパンは無いことを告げる。
 パンをあげている時に、写真を撮ってみた。猫はお腹が空いていたのだろうか、カメラを向けると何かを期待してこちらに向かってくるので、上手く撮れなかった。でも、楽しいひとときだった。
 食事が終わり、お茶を飲みながらくつろぐ。最初に現れた黒と白の猫だけ、自分のすぐ近くに残りくつろぎ始めた。しばらく猫とまったり。休憩が終わり立ち去る時、まだ猫はくつろいでいたので「元気でな」と声をかけた。猫は日陰になっているベンチの下で静かなひとときを過ごしていた。
(PENTAX Q LENS:PENTAX 01 STANDARD PRIME 135判換算47mm F1.9)
2016.09.16 Fri l 神奈川県以外 l コメント (0) トラックバック (0) l top
泉
 落合橋を渡って熱海市に入る。すぐに土産物屋が現れる。近くの道路に立っている案内地図には大きく「ATAMI」と枠に書かれてある。静岡県にやってきたのだと実感する。
 道は少し上りになり、そこを上がってすぐに、古びた建物が建っているのを見つける。その奥に路地の如く裏道がある。建っている家や店の造りが昔の旅館めいたもので、このあたりが「ペン街」だったことを偲ばせる。
 このあたりは「泉五軒町」と呼ばれている。この地に「赤ペン」、「白ペン」、「黒ペン」、「金ペン」、「銀ペン」と五軒の店があったからという説があるそう。
 裏道から出ると、飲食店があった。ほんのりと往時の名残も感じさせつつ、今という時代の風を受けながら、ひっそりと建つその姿からはノスタルジーだけではない空気が漂っている。
※泉五軒町については、このサイトを参考にさせていただきました。  湯河原温泉(旧ペン街)其乃貳
(PENTAX Q LENS:PENTAX 01 STANDARD PRIME 135判換算47mm F1.9)
2016.09.15 Thu l 神奈川県以外 l コメント (0) トラックバック (0) l top
湯河原
 温泉街に向かって更に進んで行くと、右手にレトロな旅館風な建物が現れた。このあたりは、かつて遊里だったエリアだそうで、建物が如何にもそれらしい雰囲気を醸し出している。
 湯河原駅と温泉街を結ぶこの道は、千歳川という小川に沿って通っている。川にはいくつも橋が架かっていて、温泉旅館の入口専用の橋もあったりする。そんな橋のひとつ、落合橋という橋の周辺に、かつて「ペン街」という遊里があった。「ぺんまち」と読むこの変わった名前の遊里は、店の周囲を、馬車に塗る赤ペンキで塗った店があったことに因むという。この店が屋号とは別に「赤ペン」と呼ばれて繁盛したため、他の店も同じようにペンキを塗り始め、やがて「ペン街」と呼ばれるようになったという。
 赤ペンがあったエリアは静岡県熱海市に位置するが、千歳川をはさんで神奈川県湯河原町にもペン街はあり、湯河原町側にあった店は「緑ペン」、「青ペン」、「ルンペン」と呼ばれていたとのこと。
 ペン街の跡をもっと見るため、神奈川県の旅から、お隣の静岡県の旅へ。私は落合橋を渡って熱海市に足を踏み入れた。
※今回の記事とこの探訪は、このサイトを参考にいたしました。  湯河原温泉(旧ペン街)
(PENTAX Q LENS:PENTAX 01 STANDARD PRIME 135判換算47mm F1.9)
2016.09.14 Wed l 真鶴・湯河原 l コメント (0) トラックバック (0) l top
湯河原
 湯河原温泉街に向かって緩やかな上り道を歩いて行く。古びたカフェやスナックなどが現れ、それっぽい雰囲気になってきた。バス停の間隔は短く、少し歩くと次のバス停に着く。
 この辺りは宮上という町名である。神社にちなんだ地名ということだろうか。万葉集にも登場するというほど古い温泉である湯河原温泉は、老舗の旅館も多く、今でも高級路線でやっている所も少なくないようで、イメージを安売りしない誇り高き温泉なのである。
(PENTAX Q LENS:PENTAX 01 STANDARD PRIME 135判換算47mm F1.9)
2016.09.09 Fri l 真鶴・湯河原 l コメント (0) トラックバック (0) l top
湯河原
 温泉街に向かって道を右に曲がると、すぐに東海道線のガードをくぐり、その向こうにある新幹線のガードもくぐる。道の先と両側と三方は山が並び、道は千歳川という川幅の小さい川に沿って緩やかな上り勾配となっている。
 新幹線のガードの手前の集落は宮下という所で、その名のバス停がある。ガードをくぐって、すぐの所に五所神社という神社が現れた。入口には五所神社バス停もあり、鳥居も大きく、そびえる木々も立派な幹をたたえる。この先の温泉街の方は宮上という地名なので、致名の由来が神社の所在にちなんだものになっていることがわかる。
 湯河原の守り神といった感じの神社に参拝して手を合わせる。神澱は綺麗で、手が行き届いることが伝わる。
(PENTAX Q LENS:PENTAX 01 STANDARD PRIME 135判換算47mm F1.9)
2016.09.08 Thu l 真鶴・湯河原 l コメント (0) トラックバック (0) l top
湯河原
 青春18きっぷに一回分の余裕が発生したので、日帰りでどこかに行って来ようと考え、東海道線に乗ってやってきたのは湯河原駅。今回はまず湯河原温泉を目指す。
 行きは湯河原の地理を把握するため徒歩にしてみた。今まで湯河原というと海側にしか行ったことがなく。温泉街のある山側は初めて。駅から温泉街までは3~4kmといったところで、箱根登山バスと伊豆箱根鉄道バスが共同で15~20分間隔ほどで路線バスを走らせていて交通の便は良い。
 駅から南の方角、つまり熱海の方向に向かって歩いていく。手前には伊豆山がそびえている。湯河原は県境の町なのである。駅前通りということなのだろう。明店街というバス停があり、この通りはそういう名前の通りとなっている。昭和な感じの商業ビルがある。その名もずばり「明店ビル」だ。この先を右に曲がると温泉街のほうに向かう道となる。
(PENTAX Q LENS:PENTAX 01 STANDARD PRIME 135判換算47mm F1.9)
2016.09.07 Wed l 真鶴・湯河原 l コメント (0) トラックバック (0) l top
川崎大師
 一眼レフでありがちなことだけれど、キットレンズとして付いてくるような標準ズームレンズの描写は、今一つ物足りないと感じる時がある。ボディを買った時にセットで付いてくるようなその手のレンズが高画質だと、ユーザーはそこで満足してしまってレンズを買い足さないという戦略は考えられる。メーカーはボディよりもレンズで儲けを得ているようなところがあり、レンズを買い足してもらえないと儲けが減ってしまう。
 ニコンのように、キットレンズでもコスト内で出来る限り描写を良くしていくという方針のメーカーもある。初心者がエントリーモデルを買った場合、キットレンズの写りがイマイチだと「ニコンって実はこんな程度なの?」と思われてしまうため、キットレンズの写りを敢えて良くしているという。つまり「そこで満足して終わってしまう」よりも、「ニコンっておまけのレンズでもこんな良く写るのか。他のレンズはもっとすごいのかな?」という方向に引っ張る戦略と言える。
 さて、ペンタックスQを買うにあたって色々とレビューを読んできた。総じて「02 標準ズームの描写は今一つ」という評価であった。センサーサイズが大きくなったQ7やQ-S1で使うと結構良くなるようだが。私が買ったのは初代Qである。
 今回こうして短時間ではあるけれど使ってみて、「思っていたよりはいいじゃん」と感じた。一眼レフに良いレンズを付けた描写には敵わないのは勿論だけれど、散歩スナップを気軽にする際の相棒としてはバッチリである。遊べるフィルターなどもボディに色々入っているし、画質云々を気にしながら使うのではなく、そういった機能を活用して楽しく使うカメラとレンズなのだと感じた。
 このズームレンズ、望遠側の描写が甘いと指摘されている。特に絞り開放で撮ると顕著だという。試しにもっとも望遠側で撮ってみた。叩かれるほどではないと思うのである。
(PENTAX Q LENS:PENTAX 02 STANDARD ZOOM 135判換算27.5-83mm F2.8-4.5)
2016.09.04 Sun l 川崎南部・鶴見 l コメント (0) トラックバック (0) l top
川崎大師
 白黒で撮っているうちに、華やかな店先の色合いを撮ってみたくなってカスタムイメージ(仕上がりモード)を「雅-MIYABI-」に変えてみた。カスタムイメージはペンタックスの一眼レフに入っているものと基本的に同じなので、ペンタックスを使っているものとしてはわかりやすい。
 ペンタックスは操作性がとても良く、しかも一貫性があり、一眼レフとこのQでも大体の操作は同じである。INFOボタンで大抵の設定項目が表示されるので、設定の変更がやりやすいのが利点。こういうスナップでは撮影リズムも大事だから、そこは大切なのである。
 描写はコンデジの標準ズームだなという感じ。でも、思っていたよりは良いかなという感じ。
(PENTAX Q LENS:PENTAX 02 STANDARD ZOOM 135判換算27.5-83mm F2.8-4.5)
2016.09.03 Sat l 川崎南部・鶴見 l コメント (0) トラックバック (0) l top