小田
 コニカミノルタが写真事業およびカメラ事業から撤退してから、ちょうど10年になる。10年前に駆け込みで新宿にある旧ミノルタサービスセンターに、ダメ元で古いフィルムカメラを数台持ち込んだ。スタッフさんは親身になって相談に乗ってくれて、数週間後に無事にカメラは修理されて戻ってきた。その内の一台は、私が全国を旅してきた際の良き相棒になってきたカメラだったので、スタッフさんからカメラを受け取る時、ホッとしたことを憶えている。
 あれから10年。コニカの人も、ミノルタの人も、開発に関わってきた人は、いくつかのメーカーに移ってカメラやレンズを開発しているという。S社やP社がよく知られるところで、実際に両社は「ああ、ミノルタだなあ」と感じるエッセンスが発見できる瞬間があったりして、それはそれで嬉しい(S社は最近発表された高画質レンズの開発の際に、ミノルタの技術を生かしたと公式に述べている)。
 先日、偶然にもコニカミノルタ最後の一眼レフである「α Sweet DIGITAL」を手に入れた。充電器がないため動作未確認という品だったが、私の手元にはα-7 DIGITALがある。このカメラの充電器が使えるので思い切って購入した。レンズ付きだったので、不動品ならレンズ代だと思えばいいかと理由付けまでして買った。
 結果は大成功であった。綺麗なボディは軽いのにしっかりしたグリップを備え、エントリーモデルにありがちなひ弱さを感じさせない。各種画質設定のカスタマイズ度も中級機並みで、ボディ上部の構えて左にあるホワイトバランスダイヤルは様々な設定変更が出来る。なかなかマニアックな面白さを持ったカメラである。
 さっそく、試し撮りに出かけた。センサーもエンジンもα-7 DIGITALと同じだし、このセンサーはニコンやペンタックスにも使われ(610万画素の一眼レフがそれに該当する)、その写りの良さで名センサーと呼ばれる代物だ。写りは大体わかっている。そう思っていた。しかし、久々にCCDセンサーを使った一眼レフを使ってなんだか懐かしい気持ちになった。
 画質についての細かい話をするのが得意なわけでもないし、するつもりもないけれど、ひとつだけ言えるのは、写りが優しい深みがあるのだ。これがCCDの魅力というものなのだろうか? 今時のカメラに比べるとシャープさに欠ける写りであるだろうし、高感度性能も弱い。でも、撮っていてその懐かしい写りと、ゆったりしたリズムが心地いい。
 カメラで大事なことは性能よりも使い心地だと思っている。どんなに写りや性能が良くても、使っていてフィーリングが合わないカメラは買っていない。私は物事に嫌いな感情をあまり持たない人間なので、基本的にはカメラはみんな好きなのだが、買うカメラは「大好き」なカメラであり、「大好き」になる要素を持っているカメラである。10年という時空を経て手元にやってきたこのカメラは私にとって、とてもフィーリングの合う大好きなカメラになりそうである。
(写真は前回の小田栄駅から少し南に行った場所です)
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2016.03.31 Thu l カメラエッセイ l コメント (0) トラックバック (0) l top
小田栄
 3月26日にJRのダイヤ改正があった。北海道新幹線開業のニュースがテレビを賑わせ、遂にJRから定期の急行列車と夜行客車列車が廃止されたという鉄道旅を愛する人間にには残念な出来事もあったが、そういう大きなニュースの陰でひっそりと新しい駅が都会の片隅にオープンした。
 JR東日本の南武線という電車をご存じだろうか?川崎と立川を結んで走るその路線は、多摩川と並行するかのように川崎氏市の南北を結んでいる。走っている地域にライバルとなる鉄道がないこともあって、常に混雑している路線だが、そんな南武線に支線がある。川崎からひとつめの駅である尻手(しって)から川崎駅の南方向に戻るようにして臨海部にある浜川崎まで走る二両編成の地味な存在の支線である。
 尻手を出ると八丁畷(京急線の乗換駅)、川崎新町、浜川崎となり、浜川崎で鶴見線と接続している。今回のダイヤ改正で川崎新町と浜川崎の間に「小田栄」(おださかえ)という駅ができた。周辺は昔からの住宅地であったが、町工場の移転などで空いた土地にマンションが次々と出来、それに合わせて買い物施設も充実してきた。そういった土地の変化に応えて出来た駅である。
 さて、開業して二日目の夕方に現地を訪れると、地元の人らしき人達がスマホやデジカメで駅の写真を撮っている光景がそこにあった。地味な路線の地味な新駅なので新聞の地方版に記事が載る程度であるけれど、こうして地元では歓迎ムードなのは幸先いいスタート。
 線路の横に小さく張り出して造られたホーム。必要最小限のものしかない無人の駅舎。そんな簡素な造りもほほ笑ましい。
(KONICA MINOLTA α Sweet DIGITAL LENS:KONICA MINOLTA DT 18-70mm F3.5-5.6)
2016.03.30 Wed l 川崎南部・鶴見 l コメント (2) トラックバック (0) l top
東扇島
 猫を撮り歩いたあとは、公園から運河の風景を眺める。太陽は雲の間に隠れたり現れたりを繰り返し、その落ち着かない天気はなんとなく撮影の気分を低くしていく。ちょうど気温も下がってきたので寒くなってきた。
 公園のはずれに来ると釣りをしつつも、なんとなく海を眺めているような人も多い。マイペースで時間を過ごしているのである。私もカメラを持ったまま、なんとなく海を眺めて気が向いたらシャッターを切る。海の向こうの工場は今日は休日なのか稼働日なのか?よくわからないけれど、時間はゆっくり流れている。
(SONY α55 LENS:MINOLTA AF 50mm F2.8 MACRO NEW)
2016.03.28 Mon l 川崎南部・鶴見 l コメント (0) トラックバック (0) l top
東扇島
 のら猫の姿を求めて公園にある低い丘を歩く。丘の上に上がると低いなりに見晴らしが良く、東京湾が広がる景色はなかなかである。
 海ばかり眺めていると猫を発見できないので再び草むらに視線を移す。すると二匹の猫が仲良く寝ていた。顔を体に乗っけているのはオスだろうか。微笑ましいなと思いながら写真を撮っているとシャッター音で気づかれたらしく、不機嫌そうな顔で「邪魔すんな」とでも言いたげに体を起こした。
 猫のくつろぎのひとときを邪魔するつもりは毛頭なく、そそくさとその場を離れようと思っていたが、猫のほうから去ってしまった。悪いことをしたなと思いながら、自分もその場を立ち去る。
(SONY α55 LENS:MINOLTA AF 50mm F2.8 MACRO NEW)
2016.03.27 Sun l 川崎南部・鶴見 l コメント (0) トラックバック (0) l top
東扇島
 東京湾を見渡す場所のまわりに猫たちが集まっていた。カメラを構えて写真を撮っている人もいる。猫はちょっとした人間の動きに反応して、場合によっては逃げてしますので、他に撮影している人がいるとそこに入っていって撮るのは難しい。ゆっくり構図を決めず、ある程度のカンで決め打ちする。
 撮影に夢中になっているそんな人間のせわしない行動などどこ吹く風で、当の猫たちは気ままに過ごしている。中にはカメラを向けても気にもせず、昼寝にいそしむ猫もいて、こういう気ままな暮らしっぷりこそ猫の真骨頂だなと感心するのであった。
(SONY α55 LENS:MINOLTA AF 50mm F2.8 MACRO NEW)
2016.03.26 Sat l 川崎南部・鶴見 l コメント (2) トラックバック (0) l top
東扇島
 突堤を歩いていくと、やがて東京湾の広い風景に突き当たる。このあたりに猫が何匹もいるようだ。ふと釣り人を見ると、まるで釣り人の後ろで「当たり」を待っているかのごとく、猫がのんびりと佇んでいた。
(SONY α55 LENS:MINOLTA AF 50mm F2.8 MACRO NEW)
2016.03.24 Thu l 川崎南部・鶴見 l コメント (2) トラックバック (0) l top
東扇島
 川崎区の臨海部に東扇島という大きな埋立地がある。物流センターが並ぶ殺風景な場所でもあるが、海浜公園もあって休日は家族連れで賑わっている。そんな東扇島にある海浜公園のひとつ東扇島西公園に行くべく、川崎市営バスの川07系統東扇島西公園入口行きに乗った。
 千鳥町という埋立地を過ぎると海底トンネルに入る。ここは全国でも数か所しかない人道海底トンネルがあるが、今回はバスで一気に抜ける。海底トンネルは1キロ以上の距離があるので、バスでも抜けるまでに少し時間がかかる。
 東扇島に入り首都高速道路と交差すると、倉庫街へ入っていく。大きな倉庫が次々と現れる。コンビニが一軒あったくらいで商店の類はないし、もちろん民家もない。日曜で閑散とした車内と周辺の景色の中、直線をバスは快走し、海の手前で終点となった。
 バス停のすぐ近くに駐車場と公園の入口がある。小さな芝生の切通しを抜けると突堤に設けられた釣りl公園が現れる。東扇島は基本的には釣り禁止だが、このエリアはOKとなっているのだ。運河を挟んで向こうは鉄鋼会社の工場が広がる。途中、低い展望台があったので登ってみると、芝生でまどろむ猫がいた。
(SONY α55 LENS:MINOLTA AF 50mm F2.8 MACRO NEW)
2016.03.23 Wed l 川崎南部・鶴見 l コメント (2) トラックバック (0) l top
長竹
 青山を抜けて関というバス停で津久井湖方面からの道が合流したあたりから、道が広くなり沿道には民家と商店が現れはじめた。まだ山が景色を覆っている眺めだけれど、何だか急に開けたように思えてしまう。
 ちょうど学校の下校時間なようで、小学生が次々とすれ違っていく。この先に串川小学校と中学校がある。太陽は傾いたり雲間から現れたりな天気で、それにつれて気温が下がってきた。出来れば根小屋まで歩いてみたいと思っていたが、寒さと軽い疲労で寝小屋地区の手前にある串川橋バス停から橋本駅北口行きのバスに乗って帰ることにした。
 時刻はもうすぐ16時。バスは根小屋地区から乗り降りが多少あり、そののどかな眺めに、やっぱりここまで歩いてくれば良かったと思いうつ、小倉橋を渡り、旧城山町に入って道路が混み始めると、いつしか眠ってしまい、16持30分過ぎにバスは橋本駅に着いていた。
(FUJI FILM X100)
2016.03.22 Tue l 旧津久井郡・相模原 l コメント (0) トラックバック (0) l top
青山
 馬石橋を渡ると谷が深くなってきて県境ならぬ町境な雰囲気が溢れてくる。にわかに民家が減り、山中という景色になってきた頃、道の脇に広がった空き地に車が大量に廃棄されているのを見つけた。解体業者か何かの廃車置場なのだろうか?しかも、そのほとんどがフォルクスワーゲンゴルフである。不思議な風景に思わず足を止めたが、入口には鎖が掛けてあり私有地であることは間違いないのですぐに立ち去る。
 鳥屋から青山へ町名が変わり、やがて谷が開けてきた。右手は川とともに平地が少し広がり眺望も良くなる。左手に光明禅寺というお寺があったので手を合わせる。境内には鐘楼があった。
(FUJI FILM X100)
2016.03.21 Mon l 旧津久井郡・相模原 l コメント (0) トラックバック (0) l top
馬石
 道の左右にそびえる山肌がだんだんと迫ってきて平地が少なくなってきた。相変わらず道路と並走するかのように流れている串川の川幅が少しずつ広くなってくる。馬石橋という橋で串川は道路の左から右に変わり、道路から少し離れていく。
 それでも人家は少なくなりつつも絶えず道なりに存在している。字名が馬石という所に出た。このあたりは鳥屋と隣町の青山との境になる。さらに山肌が狭まってきた。
(FUJI FILM X100)
2016.03.20 Sun l 旧津久井郡・相模原 l コメント (0) トラックバック (0) l top
仙洞寺山
 再び串川に沿っての旅に戻る。橋本駅および長竹方面に向かい歩いていく。
 郵便局を過ぎると少しずつ沿道の建物は少なくなってきて、いかにも山の麓といった眺めに変化してきた。それにしても、美容院が多い。鳥屋のバス停からこの道を歩いてきて何軒見てきてだろう。五軒くらいあったような気がする。
 やがて左前方に仙洞寺山が迫ってきた。ここは仙洞寺山烽火台という北条家の砦があったと言われる。山頂が尖った形になっていないので櫓などを造りやすかったのだろう。北条家は支城ネットワークというものを形成していて、小田原を本拠として関東の諸城を砦で繋いでいた。この手の砦は連絡網としての機能を重視されたようなので、何かの合図を送る際の狼煙を上げるために使用されたようである。
この山の北には津久井城の城址がある。つまり、往時は津久井城との連絡伝達に活用された山なのだ。今は登山用に整備されたハイキングの山である。
(FUJI FILM X100)
2016.03.19 Sat l 旧津久井郡・相模原 l コメント (0) トラックバック (0) l top
谷戸
 道を更に奥に行くと看板が増えていった。付近は農家とおぼしき家が点在する感じだが、食堂や町工場のような建物もある。
 静かな山村だけど、ここにも人々の生活がある。その生活が、人とのつながりが、やがて分断されてしまうのだろうか。自分にはどうしようも出来ないゆえに、やりきれない想いを抱きつつ、少し落ち着こうと、民家の脇にあった自販機でコーヒーを買った。向こうから大きな犬を連れたおばあさんが歩いてきた。犬は立ち止って私に尻尾を振ってくれる。その可愛らしさに「可愛いですね」と会釈した。何気ない日常。その日常がとても大切は風景である場所がここにある。
(FUJI FILM X100)
2016.03.18 Fri l 旧津久井郡・相模原 l コメント (0) トラックバック (0) l top
谷戸
 のどかな田舎道をダンプカーが次々と走り去っていく。もう工事が始まっているのか?と思ってしまったが、この道は津久井の中心部の方に抜ける県道なので、おそらく甲州街道方面に向かうのではないかと予想する。
 沿道は家が点在する。車両基地が出来たら多くの家が立ち退くことになっているそうである。静かに暮らしてきた人達の穏やかな日常に大きな変化が訪れることになる。
 少し歩くと車両基地の建設を反対する看板が現れた。
(FUJI FILM X100)
2016.03.16 Wed l 旧津久井郡・相模原 l コメント (2) トラックバック (0) l top
谷戸
 諏訪神社の参拝をしたあと、再び県道に戻る。神社の脇に獅子舞保存会の建物があったが、串川を渡り県道に出ると獅子舞のオブジェの置かれた休憩所があった。
 ベンチと公衆電話の備えられたその休憩所に鳥屋の獅子舞についての説明がある。毎年八月の第二土曜日に諏訪神社にて行われる例祭にて獅子舞は披露されているそうである。 「鳥屋の獅子舞について」
 ベンチに座って少し休んだあと県道を歩き始めるとすぐに信号になる。県道は左に折れて津久井の中心部のほうに向かっており、ダンプカーがよく透る。まっすぐの道は長竹方面になるが、一旦左に曲がり県道散歩を続ける。
 道に沿って家と畑が点在する。すぐにこの付近の字名である「谷戸」を示す案内標を見つけた。鳥屋ではこのように字名を示す案内標が建っている。この谷戸こそリニアの車両基地の置かれる場所である。ここに住む人の多くは立ち退くことになるのだろう。
 もう少し奥に入ってみた。
(FUJI FILM X100)
2016.03.14 Mon l 旧津久井郡・相模原 l コメント (0) トラックバック (0) l top
諏訪神社
 鳥屋中学校の裏に回り写真を撮ったあと、道なりに行くとすぐに鳥屋小学校が現れる。小学校も中学校と御同様に三階建ての校舎を持った立派な造りだ。
 本当にこのすぐそばに車両基地が出来るのかと不思議な気分にさせられる風景であり、今こうしてゆったりとした時間が流れているのが永遠ではないのだという現実が、白昼夢のような気分でやっててくる。
 小学校のすぐ先に神社の鳥居が見えてきた。鳥屋には諏訪神社があるのだ。いわば、この山村の守り神と言えるだろう。厳かな空気を発する境内。静かに手を合わせ、鳥屋への訪問挨拶を行なった。
(FUJI FILM X100)
2016.03.13 Sun l 旧津久井郡・相模原 l コメント (2) トラックバック (0) l top
鳥屋
 清真寺を参拝したあと、すぐ横にある中学校のまわりを歩いた。リニアの車両基地について書かれた記事によると、この学校のすぐそばに基地は出来るそうだ。学校は緩やかな台地の斜面に造られていて、校舎の裏に回ると今歩いてきた県道と道沿いに広がる集落がよく見渡せた。
 この中学校の更に斜め上に小学校もある。どちらも校舎は三階建てだ。その風景はのどかな山の麓の学校といった眺めで、日本全国あちこちにある自然と共生する田舎の良き風景そのものだ。この台地にリニアの線路が延びてくるのだ。私はカメラを持ったまま固まり、しばらく校庭を見つめていた。耳をすましても、時折県道を走ってくる車の走る音以外は人工的な音は聞こえてこない静かなこの地、リニアの車両基地が出来ることなど信じ難い。
 リニアモーターの電磁波のもたらす影響はどの程度なのだろうか?人体への安全面についてはどうやら大丈夫とされているが、完成してしまえばこの風景は消滅してしまうという事は確かである。
(FUJI FILM X100)
2016.03.11 Fri l 旧津久井郡・相模原 l コメント (2) トラックバック (0) l top
清真寺
 鳥屋バス停から先は道なりに家が並び始め、集落の風景になっていく。次のバス停である西門坂の前にはコンビニがった。西門というのは字名になっていて、そういう名前の門が昔あったのかもしれない。鳥屋バス停の西側は御屋敷という字名があり、色々と歴史を感じさせてくれる。一説によると、このあたりに戦国時代は北条家の砦が築かれていたとも言われる。
 更に歩いていくと鳥屋中学校の校庭が現れ、その横の道の先にお寺がある。さっそく行ってみた。清真寺というそのお寺は、鳥屋の集落を見下ろす小さな高台に建っている。
(FUJI FILM X100)
2016.03.10 Thu l 旧津久井郡・相模原 l コメント (0) トラックバック (0) l top
鳥屋
 鳥居原ふれあいの館の駐車場の前から鳥屋に向かって歩き始める。鳥屋は「とや」と読む。今回の旅の目的地である「リニアの車両基地が造られる集落」がこの鳥屋である。
 駐車場の前から100m行ったかどうかのところにT字路がある。まっすぐ行くと虹の大橋、右に曲がると鳥屋。右に曲がり、坂を下りていくと前方右手に家並みが見えてきた。
 道が平坦になったあたりで小川が現れ小さな橋が架かっている。串川という川で、ここからずっとこの川と並走しながら道は続いていく。橋の手前には電器屋。そして、鳥屋バス停があった。バス停の名前は集落の名前が付いているけれど、このバス停があるあたりは鳥屋集落のはずれのほうに位置している。風景そのものは先ほどバスで通ってきて見ているものの、ゆっくり歩きながら見る風景はまた一味違う。とてものどかな昼下がりである。
(FUJI FILM X100)
2016.03.09 Wed l 旧津久井郡・相模原 l コメント (3) トラックバック (0) l top
鳥居原
 鳥居原ふれあいの館の横には鳥居原湖畔庭園という公園がある。そこからは宮ヶ瀬湖を見ることが出来る。宮ヶ瀬湖は人造湖で、神奈川県の水がめといえる湖である。鳥居原は宮ヶ瀬湖の北側に位置しており、急な斜面を下りて庭園の下に出ると遊覧船の乗り場や展望台がある。
 下に下りる前に庭園から宮ヶ瀬湖を眺めた。右に見える大きな橋は、宮ヶ瀬と鳥居原を結ぶ虹の大橋で、橋の向こう側は清川村になる。ダムによって水をせき止めて作られた宮ヶ瀬湖の完成で、宮ヶ瀬の集落にあった家の多くは湖に沈んでいった。人々が便利に暮らしていくためには、どこかで大きな変化が訪れ。そこで暮らす人達の暮らしを変えていく。
 鳥居原湖畔庭園はベンチも随所にあり、梅の木もあったりして、休憩するのには良い空間だった。湖を眺めながら付近を散策しているうちに昼時に近付いてきたので、ここで昼休みとする。午後はいよいよリニア中央新幹線の車両基地建設予定地である鳥屋を歩く。
(FUJI FILM X100)
2016.03.07 Mon l 旧津久井郡・相模原 l コメント (0) トラックバック (0) l top
鳥居原
 小倉橋を過ぎると道は山を登っていく道となる。地名でいうと根小屋となるが、これは城の麓に作られた集落を意味する地名で、この山は北条家の家臣内藤家の津久井城のあった山であり、この道は山の南側に位置している。「城山登山口」というバス停もあったりするが、現在の根小屋の風景は圏央道の相模原ジャンクションの白い高架が山を幾重にも囲み、静かな山村という雰囲気は崩れている。ちなみに、圏央道はこの先で裏高尾の山々、北条家の西武蔵の拠点であった八王子城城址の山をくり抜いて北に延びている。
 根小屋を過ぎると道は下りになり長竹に到る。道幅が広くなり、沿道に家も多い少し開けた風景である。橋本駅を出てからちょうど30分ほどの距離で、このバス路線の全長の2/3を過ぎたことになる。
 長竹の先、関というバス停で道は相模湖方面と宮ヶ瀬湖方面に分かれる。このバス路線も双方に向っていて、前者の道に入って三ヶ木(みかげ)に向かう便が多く、今乗っている鳥居原ふれあいの館行きの本数は少ない。もっとも両方合わせても一時間に1~2本程度の本数ではある。
 宮ヶ瀬湖方面の道は細い片側一車線の田舎道で、風景も山の麓を行くのどかなものになる。この道を帰りは歩いてみる予定だ。10時40分、バスは終点の鳥居原ふれあいの館に着いた。館は「やかた」ではなく「いえ」と読むのだと現地で知った。ここは宮ヶ瀬湖を見下ろす眺めのいい所で、食事も出来て津久井の名産などのお土産も売っている。
(FUJI FILM X100)
2016.03.06 Sun l 旧津久井郡・相模原 l コメント (0) トラックバック (0) l top
小倉橋
 横浜線に乗って橋本駅にやってきた。相模原市緑区の中心地である橋本は、2027年にj開業が予定されているリニア中央新幹線の神奈川県内設置駅(通過する県内にひとつずつ駅が設置される)が設置されることになっている。と言っても、リニアモーターカーが橋本の町の中を走っていく訳ではなく、都市部は大深度地下線路として建設されるので、リニアの橋本駅(まだ駅名は決まっていない)は相原高校の地下に造られるそうである。その際、高校は移転となる。
 そんなリニア中央新幹線だが、車両の車庫、つまり車両基地はどこに造られるかという事は意外と知られていない。東海道新幹線の東京側の車庫は東京都品川区の大井ふ頭にあるが、リニアの東京側車庫はどこに造られるかというと、実は東京都ではなく神奈川県なのである。
 神奈川県といっても、当然リニアの沿線に近い所に造られるので川崎や横浜ではない。もっとも、車庫を造るにはそれなりの敷地面積が必要なので川崎や横浜に造るのは厳しいとは思う。造られるのは相模原市内である。市内と言っても住宅開発が進んだ橋本周辺ではなく、橋本から10kmほど離れた山間部に造られる計画である。
 山間部に造られれば自然環境への影響が懸念される。しかも、その建設予定地はまとまった集落があり、小学校や中学校のそばに造られることになっている。私はこの計画を知ったときに驚いた。そして、その建設予定地はどんな場所なのか訪れてみたくなった。
 自分は環境アナリストではないけれど、本当にその場所で良いのか?という疑問が大きく膨らんでいる。今回はその地を訪れる旅である。私は橋本駅北口から神奈川中央交通バス橋07系統「鳥居原ふれいあいの館」行きのバスに乗った。
 橋本駅から15分ほどでバスは小倉橋を渡る。古い橋なので車一台分の幅しかない。向こうからやってくる車がいないタイミングで渡る橋なのである。リニアはこの近くで地上に出て、相模川のこの場所に鉄橋が出来る予定である。
(iPhone5)
2016.03.05 Sat l 旧津久井郡・相模原 l コメント (0) トラックバック (0) l top
三崎口
 京急はいくつかのラッピング電車が走っていて、今だと台湾鉄路局仕様の青い電車だったり、西武鉄道の黄色仕様だったりが走っている。ちなみに、西武のは相互コラボなので、京急のイエローハッピートレインに対して、西武では9000系電車によるレッドラッキートレインという京急カラーの電車も走っている(上記リンク参照)。更に書くと、個人的には西武の電車は近年の青帯のよりもこの黄色が好きである(最新のスマイルトレインこと30000系のカラーリングは好き)。
 さて、そんな京急のラッピング電車のうち、以前から走り続ける定番編成がある。KEIKYU BLUE SKY TRAINという電車がそれで、羽田空港に関連して、航空会社の広告を入れた電車になっている。京急というと、イメージソングとして作られたくるりの「赤い電車」のタイトルが示すように、長年赤い電車で親しまれている。しかし、沿線は横浜や三浦半島といった海のイメージが強い沿線なので、この青い電車は結構沿線風景に馴染んでいる。
 そんな京急沿線fだが実は海が見える区間は少なく、終点の三崎口駅も漁港の町三崎への玄関口ではあるが海とは離れている。青空にちなんで青くラッピングされたこの電車を、、奇麗な夕日の見える三浦半島の西海岸に沿って走らせてみたいななんて妄想をしてみる。
 実際のところ、青い海と青い空と青い電車を現実として堪能できる区間は、津久井浜~三浦海岸間に存在している。わずかな距離であるのが残念ではあるけれど。
(iPhone5)
2016.03.02 Wed l 三浦 l コメント (2) トラックバック (0) l top