片浦
 春に念願のコニカのデジカメを手に入れた時に東海道線に乗って根府川に行った。ここは根府川という町がある訳ではなく川の名前が駅名になっていて、駅付近は片浦という町なのだと歩いていて知った。
 いつもは駅の南側の根府川の流れているほうにばかり行くので、この日は逆に北側を歩いてみた。すると道案内に「旧片浦中学」という案内板があった。「旧」という文字に廃墟的なものを期待して、ワクワクしながら相模灘を見下ろすミカン畑の小道を歩いた。
 やってきた「旧片浦中学」はちゃんと校門があり、そこには「小田原市立片浦中学校」と書かれてある。校庭に人がいるし、校舎も綺麗だ。ここは「旧」ではく「現」なのではないかと、付近を改めて散策したけれど小学校があっただけで、やはりここが「旧」らしい。
 廃墟的なものを期待してきた自分は少々がっかりしたけれど、とりあえず学校のまわりを一周してみる事にした。学校を囲むようにゆるやかな坂道があり、そこから校舎がよく見えた。それを眺めていると、今にも生徒たちの笑い声が聞こえてきそうで、でもどこか時空が止まっているような眺め。そんな光景を感じとってから、ようやくここが「旧」なのだという実感が湧いてきた。
 帰宅後、ネットで調べていたら、この旧片浦中学校は地元の人々によって整備されて活用されている事がわかった。学校は廃校になったけれど、いつまでも人々が集う場所であり続けてほしいという願いの詰まった空間。廃墟にならなくて良かったと、卒業生ではない自分も嬉しく思うのでした。
(KONICA KD-310Z)
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2013.10.30 Wed l 小田原 l コメント (0) トラックバック (0) l top
黒崎
 京急の終点三崎口駅から西の方向へ徒歩20分ほど、畑の一本道の先に「黒崎の鼻」という岬がある。眺めは素晴らしいけれど観光ガイドブックに紹介されるような場所ではないので、とても静かな場所だ。崖の下の海岸なので地理を把握していないと行きづらいといのもあるかもしれない。
 けれども、時々地元の人が遊んでいる事がある。この日も子供が泳いでいるようだった。この地を舞台としたとある漫画があって、その漫画に出てくる登場人物の子供も海が友達みたいな野生児だった。それを思い出して、現実と妄想の中を行ったり来たり。
(RICOH Caplio GX100)
2013.10.26 Sat l 三浦 l コメント (0) トラックバック (0) l top
小坪
 D80は夕陽を撮ると綺麗に撮れるカメラという話を以前知って、それから気になり始めて手に入れた訳ですが、調べていくと要するに標準設定だと「彩度が強め」なカメラである事がわかりました。エントリーユーザー向けなセッティングとも言えますが、そういうカメラが用意している特長を敢えて受け入れて使う事を撮影の楽しみにしているので、これは大いに楽しんでいます。
 そんな訳で日が沈み始めて小坪の町を早歩きで歩きながら、どこで夕陽を撮ろうか思案していた。小坪は、高級リゾート逗子マリーナとレストランもあれば、小さな漁港と飾らない海鮮食堂もある。その対照的なものを風景に置くこの町の姿は逗子を象徴しているようにも思えて好ましい。逗子は「豪邸しかない」本物の高級住宅街もあれば、古い民家も並んでいたりする所もある。そういう町。
 結局、去年も来た港のはずれにやってきた。ここは崖下の岬の根元にある場所。去年来た時は夕陽を浴びながら本を読んでいた少女がいたが、今年は犬を連れた女性がいた。海に沈んでいく夕陽の綺麗さは変わらず、それを夕陽カメラを構えて撮った。(去年の写真)
(Nikon D80 LENS:Nikon AUTO NIKKOR 28mm F3.5)
2013.10.23 Wed l 逗子 l コメント (0) トラックバック (0) l top
飯島公園
 材木座の集落を抜けて小坪にやってきた。ここからは逗子市。公園には人がちらほら。既に夕暮れ時になってきた風景は人を黄昏気分にする。
(Nikon D80 LENS:Nikon AUTO NIKKOR 28mm F3.5)
2013.10.22 Tue l 逗子 l コメント (0) トラックバック (0) l top
材木座海岸
 由比ガ浜から東に移動して逗子方面に歩いていき、滑川という小さな川を越えると材木座(ざいもくざ)海岸がある。ここはウインドサーフィンをしている人が多い。小坪の山から吹いてくる風がちょうど良いのだろうか?みんな楽しそうだ。
 最近、観光地でカメラを持っている若い人は男性よりも女性の方が多い印象があるけれど、ウインドサーフィン愛好家も写真担当は女性みたいであります。
(Nikon D80 LENS:Nikon AUTO NIKKOR 28mm F3.5)
2013.10.20 Sun l 鎌倉 l コメント (0) トラックバック (0) l top
由比ガ浜
 長谷駅から国道に出て海岸に沿って歩く。ここは大仏の最寄駅というだけでなく海が近い海岸への最寄駅。夏は過ぎても海は人を呼び寄せる。砂浜では大勢の人がくつろいでいた。
 実は私はまだニコンD80に慣れていない。ニコンの操作性は独特であるから、日頃は他メーカーを使っている身には戸惑いもある。液晶はさすがに今となっては古さも隠せないから仕方がないけれど、露出を合わせていくのも一苦労。でも、使っていて楽しいカメラであります。早く慣れたいところ。
 そんな訳で、決して会心の一枚という訳ではないけれど、撮った瞬間に女の子がこちらを向いたのが面白くて選んだこの一枚。写真の出来よりも雰囲気を楽しんでもらえたら嬉しいです。
(Nikon D80 LENS:Nikon AUTO NIKKOR 28mm F3.5)
2013.10.19 Sat l 鎌倉 l コメント (0) トラックバック (0) l top
長谷
 先日、ひょんな事からニコンのMFレンズを借りたので使ってみたくて、D80に付けてやってきたのは鎌倉。観光客で賑わう鎌倉駅から若宮大路を歩きながら海岸に出る。
 西日に照らされる海岸道路を歩いて江ノ電の長谷駅までやってきた。ここは大仏や長谷寺をはじめとした有名な史跡が点在する所なので観光客が非常に多い。小さな長谷駅も大混雑で、やってきた電車にはすぐ乗り込めず次の電車を待ったりする状況。
 徒歩で移動していた身には別世界な光景だけれど、駅のホームでは喧騒に包まれていて江ノ電のローカルムードは今は無い。しかし、駅と反対方向を見ると、そこは潮風の馨りが漂う静かな町の景色があった。そこに流れているのは、観光ではなく日常という空気。
(Nikon D80 LENS:Nikon AUTO NIKKOR 28mm F3.5)
2013.10.16 Wed l 鎌倉 l コメント (0) トラックバック (0) l top
黄金町
 以前、黄金町をスナップした時に昼間から営業していたその手の店があった。私はあまり意識せずにデジカメを持ったまま歩いていたのだけれど、店の入口で客を待っていた女の子(アジア系の外国人に見えた)が顔を隠した事を思い出す。
 その店があった所は各店とも空き家になっているようだった。「浄化作戦」の名のもとでこの町は生まれ変わった。それらの店があった並びのはずれにあたるエリアにある飲み屋の店先に猫がいた。何故かはわからないけれど、古びた眺めを残す「夜の街」は猫の姿がよく似合う。猫はじっと、まるで店番をしているかのように佇んでいた。
(Panasonic LUMIX GF1 LENS:OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL 14-42mm)
2013.10.14 Mon l 横浜港周辺 l コメント (0) トラックバック (0) l top
黄金町
 横浜の黄金町(こがねちょう)に久しぶりに来てみた。来る度に往時を偲ばせるものはどんどん消えている。赤い日よけが連なっていた店の並びは、今は芸術サークルのアトリエが連なる景観に変わった。
 ガード下にはミュージアムショップや案内所も造られ、そこで手に入れたパンフレットを手にアトリエ巡りをする観光客を何人も見かけた。以前の黄金町では見られなかった光景。観光地「ミナト横浜」のディープエリア黄金町はもう過去の事だ。
 夜の店はほぼ無くなったようだけど、昔ながらの飲食店や飲み屋は残っている。古い大衆酒場の前に猫が寝ていた。そこだけは懐かしい景色に思えた。
(Panasonic LUMIX GF1 LENS:OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL 14-42mm)
2013.10.13 Sun l 横浜港周辺 l コメント (0) トラックバック (0) l top
鶴見小野
 工業地帯を行くイメージの強い鶴見線の中で、ここ鶴見小野は住宅地の中の駅であります。電車が鶴見方面からやってくると少し人が降りてくる。
 日曜の昼下がりの鶴見小野駅前はそれでもひっそりとしていて、駅前を歩き始めると、立ち話をしている主婦、自転車に乗って走り去っていった子供、ポストに入った郵便物の回収に来た郵便局の車、見かけた人を数えられるくらいののどかな眺め。
 やってくる電車も30分に1本くらいだから、日曜日はずっと静かな駅前に柔らかい日差しが差し込んでいる。
(RICOH GR DIGITAL)
2013.10.12 Sat l 川崎南部・鶴見 l コメント (0) トラックバック (0) l top
海芝浦
 鶴見線の海芝浦駅に久しぶりにやってきた。ここはホームのすぐ後ろは海という「日本で一番海に近い駅」。
 改札口の外は東芝の施設なので関係者以外は駅の外に出る事は出来ない。そんな造りも変わっていて面白い。駅の外に出られないかわりに、近年ホームの先に小さな公園が出来た。ベンチや飲料水の自販、トイレがあるので、ここでゆっくり出来るようになっている。
 もっとも、ここにやってくる電車は朝夕のラッシュ時を除いて二時間に一本ほど。自分もこの日、海芝浦行きが行ってしまったばかりの鶴見駅で仕方なく下車して、ご飯を食べに行ったりして二時間近く時間をつぶした。もっとも、その時にふらっと入店してみた中華料理店がおいしかったという嬉しいオマケもついた。
(SIGMA DP2)
2013.10.09 Wed l 川崎南部・鶴見 l コメント (0) トラックバック (0) l top
等々力
 川崎フロンターレ対サガン鳥栖。どちらも相手をリスペクトして応援するサポーターのチーム。試合前のアナウンスでDJが「サガン鳥栖のサポーターの皆さん、遠い所からようこそ等々力へ」とアナウンスすると川崎サポーターから拍手が起きた。試合前のDJによるお知らせで、川崎のU-18チームが、高校サッカー部とクラブユースの合同によるリーグ戦関東プリンスリーグ(高校年代のサッカーはトーナメント大会の他に、日頃リーグ戦も行なっている)の二部で優勝を決めて来年から一部に昇格します!とアナウンスされると、サガン鳥栖サポーターからも拍手が起こった。
 ホームの川崎側は勿論満員。わずかに数千人分を設けられたアウェイの鳥栖のサポーターも満員状態。そんなアウェイのスタンドには思いのほか女の子が多い。そんなに関東在住のライト層に人気があるチームではないので、おそらく九州出身か、親が九州の人なのだろう。
 私の前にいた母と幼女の二人組も、お母さんだけでなく子供も熱狂的だった。途中からは立ち上がって旗を振りながら応援している。サガン鳥栖のチームカラーであるライトブルーとピンクは女の子によく似合うと思った。
(HTC EVO 3D)
2013.10.07 Mon l 川崎北部・横浜港北 l コメント (0) トラックバック (0) l top
田浦
 貨物線の廃線跡は歩道の横に平行しているのだけれど、枕木の部分は埋められてしまい歩道の一部のようになってしまっていた。時間の流れから取り残されているような田浦でも、静かに風景が変化していっている。港も工事が始まっていて、かつてほど軍港の雰囲気はしなくなっているようにも思えた。
 歩道の途中には前回の記事で書いた空き地の引込み線から延びている線路と交差する箇所がある。レールが交差して+の字になっている。ここも枕木が埋まってしまって線路跡の面影は薄れた。錆びたレールのそばに自転車が捨てられているのが物悲しい。
 曇り空の下の古い倉庫群と廃線跡。そんな寂しい眺めを撮っているのは自分だけかと思っていたら、一眼レフを持ってスナップをしている女性がいた。この方もきっと、移り変わる古き景色を収めておきたくてやってきたのだろう。
(PENTAX K-01 LENS:smc PENTAX FA 35mm F2 AL)
2013.10.06 Sun l 横須賀(横須賀中央田浦周辺) l コメント (0) トラックバック (0) l top
田浦
 横須賀線の踏切の前で猫と別れて国道16号線を渡り海側に出る。自衛隊の施設の横を抜けて横須賀線田浦駅北口に出ると、そこは知る人ぞ知る巨大倉庫群の入口。
 田浦駅そのものが時代の開発からは取り残されているような場所で、駅のそばにある新しめな一棟のマンション以外は時間の止まった世界である。駅前の道を歩き始めてすぐに大きな古い倉庫が現れる。そのいずれもが錆びた倉庫だ。元々は戦前に軍事施設として造られたものなのでその古さは相当なもの。
 倉庫はトタンのものが多く。それが古さをより際立たせている。道路の脇には貨物線のレール跡が残り、鈍い輝きを放っている。この貨物線は横須賀線と繋がっていて、以前来た時は草むした空き地に引込み線の線路跡が並んでいたりしたけれど、その空き地は整備されて消えていた。そこに停まっていたディーゼル機関車もいなくなっている。
 曇り空の下で、赤錆びた巨大倉庫は何も言わずに以前と変わらない姿で建っている。
(PENTAX K-01 LENS:smc PENTAX FA 35mm F2 AL)
2013.10.05 Sat l 横須賀(横須賀中央田浦周辺) l コメント (0) トラックバック (0) l top
田浦
 田浦の港に写真を撮りに行こうと調べごとをしていたら、廃村のような所があると知った。田浦は今まで何度も訪れているけれど、その場所は確かに行った事がないエリアだった。ネット上にある訪問記事を読むと興味本位で訪ねるのをためらってしまう気持ちになりつつ、結局は好奇心が上回って出かけるのであった。
 現地は踏切が近いのに、木に囲まれて住宅街からは閉ざされているような世界だった。ネットでの情報通り、廃屋が何軒も並んでいる。蛇や蜂への注意を促す注意書きがあったが、確かにそういうものに出くわしそうなうっそうとした雰囲気の空間。
 あまり長居をする気分にならないので軽く見て帰ろうとしていると、猫が現れた。寂しい場所であるから猫が現れてくれたのは嬉しくて、しばらく猫と遊んだ。そんな光景に気づいたのか、もう一匹仲間がやってきたけれど、こちらは警戒心が強くて近づいてこない。
 軽く撮影をして帰ると、いつの間にやら猫は踏切のところまでついてきた。遊んでくれたお礼なのか、このすぐ先の住宅地の家で飼われている猫が廃村まで散歩に来ていただけなのかわからないけれど、嬉しくて声をかけて踏切をあとにした。
(PENTAX K-01 LENS:smc PENTAX DA 40mm F2.8 XS)
2013.10.02 Wed l 横須賀(横須賀中央田浦周辺) l コメント (0) トラックバック (0) l top
20131001IMGP3099.jpg
 公園からは平潟湾に沿って歩いてみた。細い道に釣り船屋が並ぶ。その傍らに海苔を売っていたりする。
 少し傾いてきた太陽は釣り船屋のトタンを照らし、窓に光を反射させる、割と新しめな建物の壁には更に強く光が反射している。ゆったりと波がそよぐ水面は静か過ぎて、ここが横浜市だということを意識しないで歩いている。
 やがて、交通量の多い道に突き当たり、ちょっとした観光気分は日常に回帰する。
(PENTAX K10D LENS;smc PENTAX FA 28-70mm F4)
2013.10.01 Tue l 横浜郊外 l コメント (0) トラックバック (0) l top