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 旅に出ていました。四日間。しかも、西日本。
 日本の鉄道で未乗となっている路線区間が残り15となり、その内の5区間、出来れば更にもう一つ広島県まで足を延ばして1区間と意気込んで出かけた。いや、こういうご時勢なので謙虚にひっそりと出かけたというのが正解だが、とにかく東海道新幹線に乗って西に向かった。
 5区間の内のひとつが四カ月前に乗れなかった香川県の八栗ケーブルなので、四カ月前に持ち出していたリコーGRを持っていくことにした。このカメラにその景色を写させてあげたい。
 さて、私のリコーGRは初代モデルだ。遂にセンサーサイズがAPS-Cになったと騒がれたモデルだ。しかも、中古で買った。買った当初からラバーグリップに白くなっている箇所があったのが気になっていた。
 昨年、リコーにレンズ不動の修理をお願いした際にラバーグリップもどうにかしてもらえば良かったのだが、そのままにして現在に至ってしまった。
 今回の旅の三泊めにアパホテルに宿泊した。大浴場があるビジネスホテルである。アメニティもなかなかで、歯ブラシが普通のビジネスホテルの物より上等だった。普通のビジホのはいかにも使い捨てな質感で、歯磨き粉も一回分程度の量しかなく、夜に磨くと朝が困る仕様な所が多いが、アパホテルは歯磨き粉も複数回使える量なのだ。
 いや、アパホテルの宣伝を書きたい訳ではない。その歯ブラシの質感がいいので、チェックアウトの前に私はある事を思い至った。これを使ってリコーGRのラバーグリップを清掃しようというものだ。
 実は旅に出かける数日前に、あるサイトでこのラバーグリップの清掃についての記事を読んだのだった。同じ事に悩んでいる人が少なからず居るのだ。やり方としては、アルコールを含ませたレンズクリーニングシートでグリップを洗い、歯ブラシを使って浮いた汚れを落とすというものだ。
 今はこういうご時勢なので部屋に消毒用アルコールが備わっている。これでいけるのかと首を捻りながら、おそるおそる少量をティッシュに含ませる。ティッシュは紙がちぎれてゴミとなるので、そのサイトでは推奨していなかったが、今はこれしかないので仕方がない。
 さっそく、使用済みの歯ブラシでグリップを軽くこすってみた。「落ちた」のである。私は喜びながら、再度アルコールをティッシュに含ませ、歯ブラシでこすった。
 加減しながらやっていたので、何度かの繰り返し作業となったが、目立っていた白い汚れはなんとか落ちた。外に出て明るい場所で確認すると端の方がまだ残っていたが、時間もないのでもういい。とにかく、私は上機嫌で町に出たのだった。
 ラバーグリップの汚れさえ落ちれば、割と綺麗な個体である。慎重に扱う類いのカメラではなく、ガンガン使ってナンボなカメラなので、あまり神経質になり過ぎるのはナンセンスでもあるし、結果には充分すぎるほど満足している。この手法、リコーGRに限ったものではないので、他のカメラでも試してみようと思う。
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2021.04.11 Sun l カメラエッセイ l コメント (2) トラックバック (0) l top
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 今や一眼レフよりもミラーレスの方が売れる時代で、APS-Cよりもフルサイズの方が売れる時代で、スモールセンサーなコンデジは完全にスマホにポジションを奪われた時代だ。
 かつて、写るんですがコンデジに駆逐されたように、廉価なカメラの宿命で、手軽で便利な方にコンシューマーの手は伸びていく。
 そういう私も出先にコンデジを持っていく機会は減った。カメラを持っていく時は、出かける目的に撮影が入っている時だけと言ってもいい。
 出かけた場所で「この風景はいいレンズで撮りたい」と感じることがたまにある。そういう時に消極的な動機でスマホを取り出して撮影する訳だが、それでも最近のスマホの画質は昔と比べて良くなった。画像処理エンジンがハイスペックで、それを動かすためのスマホ内蔵のチップもハイスペックになっているからだ。
 もはやレンズなどなんでもいいのではないか。それは善い過ぎだとしても、そう思えるくらいにソフト補正技術は向上している。やりすぎに思えるくらいに補正の強い写真が出来上がる最近のスマホカメラを見てためいきをつきたくなるのだ。
 だから、スマホにだって良いレンズが付いていてほしい。廉価モデルに無理は言わないが、ある程度の値段の機種には付いていてほしい。レンズの力で画質を作っていると思わせてほしい。
 ファーウェイのスマホ上位機種のレンズがライカだったり、ソニーの2020年モデル以降のハイエンドモデルがカールツァイス、それも只ツァイスを名乗るだけのコンデジライクな仕様ではなく、αやRXシリーズと同様にT*コーティングのツァイスレンズを採用していることに惹かれる私がいる。
 今使っているスマホはASUSの廉価モデルで、カメラ画質は今ひとつなのだが、それがゆえにスマホでスナップしたい時のためにわざわざソニーのXPEERIAの五年前のハイエンドモデルも所有している。それでも、この廉価版のASUSでも昔のiPhoneよりも画質はいい。
 最近、10年くらい前のデジカメをYouTubeで振り返ったりしている。技術刷新が急速で楽しかった時代だ。その時代と同じような時期にあるのが、今のスマホカメラなのだろう。今度、Xiaomiから液体レンズを搭載したスマホが発売されるという。もはや「写真を撮ること」を楽しむのであるなら、スマホカメラも無視できない存在になっている。
 そして、新しい時代に触れる度に昔の機械を懐かしく思い、また手に取るのだろう。インスタントカメラが史上最高売上となったり、フィルムのコンパクトカメラの中古相場が高騰しているのが現在である。ソニーのハイエンドスマホの販売価格とコンタックスのコンパクトカメラの中古価格がいい勝負となっている時代なのだ。どちらもカールツァイスT*コーティングレンズ搭載だ。
 今と過去はつながっている。いつの時代も、付加価値と実用性は隣にある。
(ASUS Zenfone Max M1 撮影地:高輪ゲートウェイ駅)
2021.03.30 Tue l カメラエッセイ l コメント (0) トラックバック (0) l top
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 去年、ソニーGレンズの付いたスマホを買った(その記事)。Gレンズとはミノルタが一眼レフαシリーズ用に開発した高画質レンズのことで、何かしらの拘りを込めた設計を持つレンズが揃っていた。
 ミノルタの一眼レフがソニーの一眼レフになって暫くはソニーの中の序列なのか、カールツァイスレンズの下に位置している感のあったGレンズも、今やGマスターレンズというハイグレードバージョンが生まれ、ソニーのレンズにとって「G」マークは輝かしいアイコンとなっている。
 去年買ったGレンズ付きスマホ「XPERIA XZS」は本体に「G」マークが表記されていないのが不満だったが、写りそのものは好みだった。ソニーのスマホカメラは流行りのAI補正による力技とは対極にある写りで、要するに忠実に色を再現しましょうというものだから、フィルムも使っていた(いる)ようなカメラ好きには好ましい。
 さて、我が家にまたGレンズ付きスマホが増えた。前回はカメラ目的の購入だったが、今回は音楽プレイヤーとして買った。つまりウォークマンとして買ったのだ。
 買ったのは「XPERIA A4」という。A4は「エースフォー」と読むらしい。以前、ソニーはXPERIA Aというコンパクトモデルを出していて、その四世代めにあたるスマホということだろう。音楽プレイヤーとして使いたいのでコンパクトモデルにした。
 ハイレゾ再生、ドルビー再生やら、色々と音楽機能が付いているあたりがエクスペリアらしくてよい。さっそくPCから音楽を入れてみたが、なるほど私の安いハイレゾイヤホンでも音がいい。楽器それぞれの音がくっきり聴こえる。ボーカルが前に出過ぎない感じ。
 このXPERIA A4は前回同様に程度のいい中古を専門店通販で見つけて買った。五年以上前のモデル打が綺麗だ。嬉しいことに背面に「G」マークが付いている。写りはどうなのだろうか。比較もしてみたいので、XZsと二台持って、さっそくテスト撮影に出かけた。
(左 XPERIA XZsアイスブルー 右 XPERIA A4ピンク。撮影はiPad)
2021.02.11 Thu l カメラエッセイ l コメント (0) トラックバック (0) l top
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 台湾を旅した時に小さいレンズ交換式カメラを旅カメラとして使うには、ベストバイはマイクロフォーサーズではないだろうか? という考えに至った。
 APS-Cのミラーレスでも小さいカメラはいくつもあるけれど、結局センサーサイズの大きさに比例してレンズも大きくなる。カメラだけが小さくてレンズが大きいでは携行性がよくない。
 そんな訳で、マイクロフォーサーズのことを久しぶりに調べてきた。レンズは一通り揃ってきた感がある。話題性は弱いが、これだけレンズやカメラが揃っていれば実用として充分過ぎる。デジカメは基本的に実用で使うものだとも思う。
 この夏、パナソニックのGX7 markⅡを買った。決め手は大きさ、価格、そして「L.モノクローム」だ。これはライカのモノクロ専用カメラ「ライカMモノクローム」の写りを再現したモードで、スナップをする時に楽しくなるモードだ。
 GX7シリーズは以前から気になっていた。初代の発表当初から欲しいなと思っていたが、ある時、GX7がミノルタCLEと高さが同じだというネタをツイッターで見つけ、より一層欲しくなった。ミノルタのライカMマウントのカメラで、1981年に登場して以来長いこと、「Mマウントで唯一絞り優先AEが使える」カメラとしてマニアに人気があったカメラだという。
 ミノルタCLEは黒ボディなので、雰囲気を重視してシルバーではなくブラックを買った。そして、レンズは20mm F1.7を買った。CLEの標準レンズMロッコール40mm F2をイメージしたものだ。私はこの組み合わせをCLEデジタルだと思っている。
 感染症騒動で今、運送業界は大変だ。実店舗を避けて通販を利用する人が激増したからだ。あのアマゾンが翌日配達できない時期が続いたりもした。できるだけ運送会社の手間を掛けずに、実店舗で買いたいと思ったが、購入した店は新宿にある。足を運ぶことに腰が引け、配送を選択した。
 案ずることもなく、商品はすぐに届いた。さっそく、撮影に出かけることにした。
2020.08.09 Sun l カメラエッセイ l コメント (0) トラックバック (0) l top
国道
 ミラーレスという造語が生まれて早いもので十年以上が経過した。草分けとなったマイクロフォーサーズからはオリンパスが離脱(他社が事業継続)となり、ニコンやペンタックスは一度立ち上げたシリーズを閉じてしまった。今やミラーレスとはいわゆるフルサイズかAPS-Cの事を指す言葉になっている(中判もあるが一般的ではない)。
 ペンタックスが立ち上げた「コンデジのセンサーで作るミラーレス」という選択は果たして正解だったのか。初代ペンタックスQの発表展示会に足を運び、その後この初代Qを所有している私から言わせると答えは「YES」だ。
 Qは一定数の成功は収めたといえるカメラである。当時ペンタックスが展開していたカラーバリエーション路線がうまくハマったこともある。二代目モデルから100色展開をしたのは記憶に新しい。
 2011年の初代登場当初はボディの小ささは大いに話題となった。カメラオタクではない人からしたら、こんな手に平より小さなカメラが一眼レフみたいにレンズ交換できるなんてスゴイと感じることだろう。
 実際は画質は一眼レフには劣る訳だが、それでもコンデジとしてはよく写るカメラだった。レンズに力が入っていたからだろう。何しろペンタックスはマウント部も金属で作ってきたのだ(トイレンズシリーズはプラスチック)。金属外装も相まって、真面目に作ったという感触を充分に感じる。
 そのレンズがカメラ本体以上に小さかった。カメラ本体はその後マイクロフォーサーズで超小型モデルが出現したし、ニコン1も相当小さいボディだったし、ソニーのAPS-CミラーレスNEXシリーズも結構小柄だったから、Qのボディサイズは衝撃的だったのは登場当初だけとも言える。だが、レンズは違う。
 センサーサイズが他社と比べて小さいというのは画質面ではネガティブ要素だが、サイズ面では大いにアドバンテージとなるものだった。F2.8通しの望遠ズームが各マウントのミラーレスのどのレンズよりも小型で、レンズ繰り出し幅も各社標準ズーム以下というサイズ感。これはセンサーサイズがコンデジクラスだから実現できた。
 Qが登場した頃は時代は少しずつスマートフォンに向かっていた。当時、私はある掲示板に「iPhoneでQを活用するアプリを作ったら面白いと思う」と書いたことがある。リモコンになったり、スマホ上でカメラ内モードにない加工が出来たりしたら便利だと思ったのだ。
 残念ながらスマホとの連携は実現せず、Qシリーズそのものがスマホに駆逐された。いや、Qに限った話ではなくデジカメ業界全体がそうなってしまった。
 だが、持ち運びに便利な小さなレンズを付け替えて遊ぶことが出来るカメラというのは、他に類を見ないコンセプトで、やりようと広告展開次第で一定数の支持を得られたのではと今でも思う。
 ボディは往年の中判ペンタックスのミニチュア版みたいなデザイン、或いはペンタックスのミニカメラの先輩AUTO110風にしたり(コンデジには出ていた)。レンズも、それこそGRレンズを出したり、ソフトフォーカスレンズ(かつてペンタクッスは何本かのソフトレンズを出していた)、他社とコラボしてホルガレンズを出したり、小型レンズの先輩シネレンズにあるようなF値1.0以下の明るいレンズを出したり、趣味のカメラに徹していたらと妄想は尽きない。
 今のデジカメ業界の状況を考えると、Qのようなカメラはもう出てこないかもしれないし、今挙げたような遊びの商品展開も困難だろう。Qというカメラ自体は一眼レフと同じような操作体系で使いやすく、面白いカメラだけに、もっと広がりがあったらと使う度に思うのであった。
(PENTAX Q LENS:PENTAX 01PRIME ※135判47mm F1.9に相当。撮影地は鶴見線国道駅)
2020.08.07 Fri l カメラエッセイ l コメント (0) トラックバック (0) l top